MMT主催
音楽療法講演会「理論と体験」
活動報告

10月14日(水)武蔵野プレイスにて、MMT主催「音楽療法講演会 理論と体験 〜心療内科医と学会理事が語る〜」が行われました。
参加者は、HPやチラシをご覧になって参加された方の他、MMTが行っている音楽療法活動にいらしている方も参加され、合計94名と大盛況でした。スタッフは東京、静岡、群馬各地で活動している14名が集まりました。

前半の理論では、パワーポイントを使用し、音楽療法についての講義が行われました。MMT理事長藤本による「音楽療法の紹介」では、音楽療法とはどんなものか、目的や方法、また実際の音楽療法セッションの映像が紹介されました。心療内科医村林信行氏による「音楽療法と高齢者」では、さまざまなデータを元に音楽療法の効果についてお話があり、熱心にメモをとる参加者もいらっしゃいました。

後半の体験では、9つのプログラムが行われました。最初は手を叩いたりお隣の方と手をつないだりと、『Clap Your Hands,Hello』というあいさつ代わりの活動で気持ちも身体もあたたまりました。「8・4・2・1・パン」という身体活動に続けて「ダジャムプラム」という活動を行いました。これは、マルチタスクといって2つ以上の動作を同時に行い脳の活性化を促します。手と足それぞれ別のリズムをとりながらの歌唱に、照れ笑い、苦笑い、さまざまな笑顔がこぼれていました。
『おおシャンゼリゼ』『Over The Rainbow』などトーンチャイムを使用した合奏では、MMTが取り組んでいる認知症予防のための音楽療法サロン「Go武蔵野音楽療法せせらぎ会」「Go小金井」「かいてき健康クラブ」の方々がお手本を披露し、続いて一般の方が体験しました。トーンチャイムを初めて触る方が多かったようですが、美しく響くように腕の振り方を工夫され、サインに合わせてタイミングよくならしていました。また、ツリーチャイムは、2人組でお互い譲り合いながらも優しくならしていました。
『Seven Steps』という曲はCDを使用しました。明るくてテンポが速く、次へ次へと曲が進むので置いて行かれない様に必死です。最後は、季節の唱歌『旅愁』を、スタッフによるトーンチャイムと参加者全員による歌唱で味わい、締めくくりました。

参加者からは、「心をひとつにできた事が良かった」「参加して見ているだけでは分からない楽器演奏の面白さがあった」「両親が近くにいたら是非参加させていただきたいプログラムでした」等の感想が聞かれました。また、「音楽療法が広まってくれることを期待したい」「参加してみようと思いました」等の声も聞かれました。
今後も引き続き、地域の皆様と手を取り合いながら音楽療法活動を継続していきたいと思っております。
(記 西條)

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↑村林医師の講義は、さまざまなグラフを使用して分かりやすい説明です

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↑みなさん真剣に講義を聞き、時にはメモをとっていらっしゃいます

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↑歌いながら、数を数え、身体を動かし、、、思わず笑顔がほころびます

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↑「北の国から」のメロディにのせてクワイヤホーンの長いトーンが響きます

オーバーザレインボー
↑「オーバーザレインボー」のメロディにのせて、2グループに分かれてトーンチャイムを奏でます