第14回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

1月26日に第14回(2019年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が武蔵野市民会館にて行われました。「ピアノ伴奏について考えよう~歌唱活動・身体活動~」をテーマに15名の方が参加されました。

初めにウォーミングアップとして、ピアノを弾く時の心持について、どのようにクライエントのために音を出すことができるかについて体験をしました。参加者全員でピアノの周りに円となり順番に1音ずつ出していきました。最初は何も考えずまず音を出すことから始まり、だんだんと「前の人の音を聴いてつなげて音を出す意識を持つ」「前の人の音につなげ、次の人につなげる意識を持つ」「部屋の大きさを見て、部屋全体に響くことを感じて音を出す意識を持つ」などテーマが提示され、それを自身で意識しながら音を出し合いました。このウォーミングアップでは、それぞれの意識の持ち方や音への感じ方で音の大きさや、長さ、弾く時のタッチの重さ、響きの柔らかさなどに違いが出てくることに耳を傾けました。

次に児童2グループ、高齢者1グループにわかれロールプレイを行いました。今まではグループごとにロールプレイを行い、その結果を発表してきましたが、今回は当研修会では初の試みの、『グループでのロールプレイを他グループの前で行い発表までの過程を見てもらうという公開スタイル』の形で行いました。
まずグループで「ピアノ伴奏について臨床場面で困っていること」を話し合い、悩みなどを共有し、ロールプレイで取り上げる内容を選びました。その後、グループごとにロールプレイを行いました。ロールプレイでは内容についてどのような工夫ができるか、どのように考えられるかなど話し合い、ピアノを弾いて試してみながらアイディアを出し合いました。また今回は公開スタイルということで、グループ内で話が行き詰った時は、他グループの方たちに意見を求めることもできました。
児童グループ①では「伴奏の付け方がワンパターンになりがち」ということについて話し合われました。「雪」に伴奏をつけお互いに弾き合い、音域を移動させて弾く、弾き方(軽やかに弾く、なめらかに弾くなど)を変えてみるなど意見を交わし合いました。
児童②グループでは、悩みを話し合いその中から伴奏コードの付け方や、コード(音)の選択の仕方について話し合われました。また、即興場面でクライエントが弾く音に対してセラピストが何を感じとりどのように音を付けていくかという話があがり、これには他グループの方にモデリングを行ってもらいました。
高齢者グループでは「埴生の宿」を使用し、弾き方による違いを体験し、そこから伴奏付けの工夫について話し合われました。歌いやすくするためにはブレスの部分でピアノの音を減らす、少しシンプルな伴奏の方が良いかもしれないなどの意見がでていました。

今回の研修会では、ピアノ伴奏に対してピアノは苦手だからと思うのではなく、どのように意識をして弾くか、その意識を自身へではなくクライエントに向けられるように考え、できることをしていくということが大切だとあらためて感じさせられました。
参加者の方からはウォーミングアップでは「1つの音だけれども目的を持つと心持が変わる」「自身がピアノに近づけたように感じた」またロールプレイでは「悩みを話し合う事で他者と共感することができてよかった」「自分の出す音に責任を持たなくてはならないと感じた」などの感想が聞かれました。

今回の研修会は公開スタイルのロールプレイを行うという初の試みでしたが、ピアノ伴奏に持つ悩みを参加者の方たちと共有することができ、これからピアノ伴奏に対する意識を少しでも変え臨床現場で生かすことができれば良いと思います。
(記 小林)

次回第15回(2020年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は2020年9月20日(日)に行います。詳細は決定次第お知らせいたします。
★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。
MMT「音楽療法研修会」概要をご覧下さい。


↑ウォーミングアップの場面です。「少し離れた位置に座っている方に音を届けるように弾く」というテーマに取り組んでいます。


↑ロールプレイの1場面です。話し合ったことを実際に行い、どのように工夫をしたら良いか案を出し合っています。


↑他グループのロールプレイを見ながら、参加者一人ひとりが考えています。

「うつ予防と音楽療法」に参加して

2月6日(木)西東京市高齢者支援課・地域包括支援センター主催の講演会「うつ予防と音楽療法~音楽を愉しみ、笑顔を増やそう~」が、コール田無の多目的ホールにて開催されました。昨年に引き続き2回目の講演会でした。大変よく晴れていましたが、風も強くとても寒い日でした。気温が低い中、大勢の市民の方がいらしてくださいました。NPOからは、藤本禮子理事長、松本、原、金子、及川が参加しました。
前半は日本音楽療法学会常任理事で心療内科医師の村林信行先生による「さまざまな場面に出現するうつとその対策」のご講演、後半は藤本理事長による音楽療法体験の時間が持たれました。
音楽療法体験では、会場の皆さんと歌唱、身体活動、楽器活動を行いました。歌唱の際には一曲歌うごとに声が大きく聞こえてきました。身体活動では「ラ・クンパルシータ」のテンポに乗って、手拍子・足踏み・お隣さんの肩をトントン、初めましてのお隣同士でも笑顔が見られました。楽器活動の際には、「音楽療法サロンGO小金井」「音楽療法せせらぎ会」による「北の国から」「オ・シャンゼリゼ」のデモンストレーション演奏と、会場にいらした方を呼び込み一緒に合奏を体験していただきました。「初めてだしできるかしら?私が出ていいの?」と心配そうに出ていらした方も、「できたわ!楽しかった!」と嬉しそうに話してくださいました。
講演会の最後に「花」を立って歌いました。私も客席側で皆さんと一緒に歌いました。体験開始時の静かな会場の雰囲気と打って変わって、晴れやかな表情で大きく口を開けて歌っている方が多いことに気が付きました。後ろを振り向いて「とってもいいお声ね!歌声がとても素敵!」と、初めて会った方との会話が弾む様子も拝見することが出来ました。「寒かったけど今日は来てよかったわ!」「すごく楽しかった!」「またやってほしい!」と話しかけてくださる方がとても多かったです。(記 及川)


↑さだ まさし作曲の「北の国から」を 会場の方も一緒にリードホーンで演奏しています。


↑NPOmmt 地域の音楽療法に参加して下さっている「せせらぎ会」「音楽療法サロンGo小金井」の皆様による「エーデルワイス」の演奏です。


↑講演会の最後に会場全体で滝廉太郎の「花」を合唱しています。

第14回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
募集要項

2020年1月26日(日)に第14回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」を開催いたします。詳細をご確認の上、お申し込みください。

日程:2020年1月26日(日)
時間:13:30~16:50
会場:武蔵野市民会館 音楽室 (「武蔵境駅」北口徒歩3分程度) 
内容:「ピアノ伴奏について考えよう〜歌唱活動・身体活動〜」
*小グループでのロールプレイを実践します
*児童・成人・高齢者から希望する領域を第2希望までお申し込みの際にご記入ください。
また、ピアノ伴奏でお悩みの事、困っている事がございましたら、その旨もご記入くだ
さい。
  
対象:MMT会員/一般 16名  音楽療法士資格の有無は問いません
参加費:MMT会員1,000円/一般1,500円 参加費は当日受付でお支払い下さい
申込締切り:2020年1月18日(土)但し、定員に達し次第締切ります
申込方法:下記の参加申込みフォームからお申し込み下さい。
キャンセルの場合には3日前までに必ずご連絡ください。

研修会に参加されますと、日本音楽療法学会資格申請/資格更新のためのポイントが取得できます。
・資格認定申請のためのポイント(レポートなし):2ポイント
・資格更新申請のためのポイント(レポートなし):3ポイント
研修会終了時に、取得ポイント数を記載した参加証明書をお渡しいたします。

★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

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第23回MMT音楽療法研修会 高崎
活動報告

11月3日に第23回MMT「音楽療法研修会 高崎」が高崎芸術劇場にて行われました。
今回も藤本理事長を講師にお迎えし、「スペース奏2〜より深くじっくり学ぼう」というテーマのもと、10名の参加者とともに学びを深めました。

午前中は、実際の臨床場面のビデオ分析を行いました。子供のグループセッションでの対象児の反応、リーダー、ピアノ、アシスタントの介入について分析し、それぞれの行動や意図などについて考えワークシートに記入し、意見交換をしながら話し合いました。
午後は、予め参加者に対象となる場面をイメージした、スペース奏で使う曲を選んできてもらい、選んだ曲の発表と使い方の説明を行いました。その後、児童・成人・高齢者の3つの領域分かれ、選んできた曲について話し合い、実際に使用する場合での理解を深め、1曲に絞ったのちロールプレイ形式での発表を行いました。発表では、想定する対象者に合わせての楽器選び、スペース奏を行う事への目的、スペース部でのリーダーの指示、ピアノはどのように弾くとより効果的か、アシスタントはどのようにフォローすると良いか、様々な事を考え行いました。
発表後には全員で意見を出し合い、曲の使い方や、対象となる場面での利用について話し合い、様々な意見とアドバイスを元に改善し、もう一度発表する場面もありました。
フリートークの時間には、各々が臨床場面で抱えている悩みや疑問、資格取得又は今後の活動についての質問などがありました。

今回の研修会では、ビデオ分析を複数人で行う事により、自分1人だけでは気がつかなかった事、様々な感覚、考えを新たに自分に取り込む事ができたと思いました。また、様々な領域でのスペース奏の発表で、より深く現場を想定しての意見交換が出来ました。(記 井上)

↑全員でビデオ分析している場面

3つのグループに分かれて話し合いをしている場面

高齢者グループによる発表の場面

第13回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

6月23日に第13回(2019年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が武蔵野市民会館にて行われました。「合奏を考えよう~対象者の目的に合う楽器・曲の使い方~」をテーマに19名と多くの方にご参加いただきました。

児童・成人・高齢者の領域にわかれ(児童2グループ、成人2グループ、高齢者1グループの計5グループ)、事前にお知らせしておいたリチャード・トンプソン作曲「キャッチ・ザ・ビート(「音楽療法のためのピアノ小曲集」より)」を使用し、それぞれの対象グループのニーズに合わせた合奏を考え、発表しました。

グループの話し合いでは、グループ内であらかじめ対象者と役割(セラピスト、ピアニスト、クライエントなど)を決め話し合いを進めました。楽器の選定、また対象者の目的のために曲・楽器をどのように活かすか、そのためにどのような働きかけや指示の出し方、音楽が必要となるか話し合い、実際に練習し、それに対してそれぞれの立場でどう感じたかを話し合い、アイディアを出し合いました。
発表では、グループで設定した対象グループや目的を説明し、ロールプレイを行いました。児童グループ①では、理解力や行動のペースに差のある3名にそれぞれのペースに合わせた合奏、また児童グループ②では、力のコントロールが難しく失敗感を感じてしまうクライエントに対し、成功体験がつめるようタンバーの差し出しに工夫をした合奏が発表されました。成人グループ①では使用曲に初めて取り組む設定の中、1人1人が満足感を得られるよう楽器の提示に工夫をした合奏、また成人グループ②では、2つのグループにわかれ、それぞれ役割を集中して行うこと、互いを意識し合うことを目的とした合奏が考えられました。高齢者グループでは様々なクライエントが集まったグループが皆で一緒に楽しめるよう、またその中で眠気の見られるクライエントには入眠しないよう工夫を加えた合奏が発表されました。
それぞれのグループの発表が行われ、それに対して意見交換が活発に行われました。その中には自身のグループでは思いつかなかったアイディアや視点などがあり、それらについてあらためて考えさせられました。

参加者の方からは「小グループで意見交換ができたこと、短い時間でまとめあげる大切さがよくわかった」「発表のあとの意見交換がとても勉強になった」「目的に合わせた曲や楽器の使い方を他の方の案ややり方を聞く事ができてよかった」などの感想が聞かれました。

上記のように参加された皆さまに何か1つでも参加してよかったと思える体験ができるよう、今後のテーマも考えていきたいと思います。
(記 小林)

次回第14回(2019年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は2020年1月26日(日)に行います。
★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。
MMT「音楽療法研修会」概要をご覧下さい。


↑児童グループの発表です。クライエントそれぞれのペースに合わせてThが働きかけています。


↑成人グループの発表です。楽器を鳴らす人に注目が向きお互いに意識し合えるようにすすめています。


↑発表後の意見交換の場面です。様々な意見や感想が飛び交いました。

第23回MMT「音楽療法研修会 高崎」
募集要項

2019年11月3日(日)に第23回MMT「音楽療法研修会 高崎」を開催いたします。詳細をご確認の上、お申し込みください。
日程:2019年11月3日(日)
時間:10:00~16:00
会場:高崎芸術劇場 スタジオ32(3階)
内容:スペース奏の効果を探る(パート2)
   ①ビデオ分析
   ②意見交換
   ③ワーク【グループに分かれて話し合い、ロールプレイとして発表する】

対象:MMT会員/一般 15名  音楽療法士資格の有無は問いません
参加費:MMT会員2,000円/一般2,500円 参加費は当日受付でお支払い下さい
申込締切り:2019年10月26日(土)但し、定員に達し次第締切ります
申込方法:下記の参加申込みフォームからお申し込み下さい。
※キャンセルの場合には3日前までに必ずご連絡ください。

研修会に参加されますと、日本音楽療法学会資格申請/資格更新のためのポイントが取得できます。
・資格認定申請のためのポイント(レポートなし):3ポイント
・資格更新申請のためのポイント(レポートなし):3ポイント
研修会終了時に、取得ポイント数を記載した参加証明書をお渡しいたします。
★MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしております
MMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

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第22回MMT音楽療法研修会 高崎
活動報告

8月25日(日)、高崎佐野公民館にて第22回MMT「音楽療法研修会 高崎」が行われました。今回も藤本理事長を講師にお迎えし、「スペース奏の効果を探る」というテーマのもと、8名の参加者とともに学びを深めました。

内容は、午前は参考文献も見ながらスペース奏のメリットやデメリットについてお話を聞いたり、実際の臨床場面のビデオを鑑賞しながらスペース部の分析を行ったりしました。午後は予め参加者の希望をとり、対象者を「高齢者」と「児童」とした2つのグループに分かれて話し合いやロールプレイ形式での発表を行いました。使用曲は、それぞれのグループが想定する対象者にあったもの(スペースが用いられるもの)を話し合いながら選定しました。それぞれのグループで、スペース部でリーダーがどのように楽器を提示するか、又はどのタイミングで声をかけたり歌いかけたりするか、ピアノはどのように弾くとより効果的か、アシスタントはどのようにフォローすると良いか等々、活発に意見を出し合っていました。

発表では、高齢者対象グループは「イン・ザ・ムード」(J・ガーランド作曲)、児童対象グループは「2人の音」(臼井裕美子作詞作曲)を用いてどちらも楽器活動を行われました。「対象者に対してこんな発信をすると、こんな反応が想定されたね。ではどうしたら改善されるかな」等、様々な場面を想定した上で意見交換することができました。

フリートークの時間には、各々が臨床場面で抱えている悩みや疑問、資格取得又は更新に向けてのアドバイス等の情報交換の場ももてました。

今回の参加人数は若干少なめではありましたが、お一人お一人の悩みや課題、情報をじっくりと共有し、学び合える機会となり、笑いも交えながらの楽しい研修会となりました。(記 諸)

次回第23回MMT「音楽療法研修会 高崎」は2019年11月3日(日)に行います。
詳細が決まり次第、募集要項にてご案内させていただきます。

VTRを見ながら意見交換をしている様子

グループに分かれて実際の場面を想定してロールプレイをしている様子

デスクベルを使用して
「2人の音」を合奏している様子

第22回MMT「音楽療法研修会 高崎」
募集要項

2019年8月25日(日)に第22回MMT「音楽療法研修会 高崎」を開催いたします。詳細をご確認の上、お申し込みください。
日程:2019年8月25日(日)
時間:10:00~16:00
会場:高崎市佐野公民館
内容:スペース奏の効果を探る
   ①スペース奏の紹介
   ②ビデオ鑑賞(実際にスペース奏を行っている臨床場面を観察、意見交換)
   ③ワーク(グループに分かれ、想定する音楽療法場面での対象者とその目的を
        話し合い、発表する)
対象:MMT会員/一般 16名  音楽療法士資格の有無は問いません
参加費:MMT会員2,000円/一般2,500円 参加費は当日受付でお支払い下さい
申込締切り:2019年8月17日(土)但し、定員に達し次第締切ります
申込方法:下記の参加申込みフォームからお申し込み下さい。
※キャンセルの場合には3日前までに必ずご連絡ください。

研修会に参加されますと、日本音楽療法学会資格申請/資格更新のためのポイントが取得できます。
・資格認定申請のためのポイント(レポートなし):3ポイント
・資格更新申請のためのポイント(レポートなし):3ポイント
研修会終了時に、取得ポイント数を記載した参加証明書をお渡しいたします。
★MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしております
MMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

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第13回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
募集要項

2019年6月23日(日)に第13回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」を開催いたします。詳細をご確認の上、お申し込みください。

日程:2019年6月23日(日)
時間:13:30~16:50
会場:武蔵野市民会館 音楽室 (「武蔵境駅」北口徒歩3分程度) 
内容:「合奏を考えよう〜対象者の目的に合う楽器・曲の使い方〜」
*小グループでのロールプレイを実践します
*当日「音楽療法のためのピアノ小曲集」よりリチャード・トンプソン作曲『キャッチ・ザ・ビート』(英題「Themes for THERAPY」より『Cacth the Beat』)を使用しますので、事前に曲をご覧になってください。楽譜をお持ちでない方はお申し込みの際にその旨をご記入ください。当日、楽譜は配布いたします。  
対象:MMT会員/一般 16名  音楽療法士資格の有無は問いません
参加費:MMT会員1,000円/一般1,500円 参加費は当日受付でお支払い下さい
申込締切り:2019年6月15日(土)但し、定員に達し次第締切ります
申込方法:下記の参加申込みフォームからお申し込み下さい。
キャンセルの場合には3日前までに必ずご連絡ください。

研修会に参加されますと、日本音楽療法学会資格申請/資格更新のためのポイントが取得できます。
・資格認定申請のためのポイント(レポートなし):2ポイント
・資格更新申請のためのポイント(レポートなし):3ポイント
研修会終了時に、取得ポイント数を記載した参加証明書をお渡しいたします。

★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

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第12回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

3月31日に第12回(2018年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が武蔵野市民会館にて行われました。「楽器活動の目的とそのための楽器・曲の使い方を考える」をテーマに11名の方が参加されました。

希望の多かった児童、成人の領域にわかれ(3名程の3つのグループ)、タンバーを使った活動での目的や方法(差し出し方、タイミングなど)、曲の使い方、伴奏のつけ方などについて話し合い、発表しました。
グループでの話し合いでは、グループ内であらかじめ対象者と役割(セラピスト、ピアニスト、クライエントなど)を決め話し合いを進めました。対象者にどのようにタンバーを使い、どのように関わっていきたいか、そのためにどのような働きかけや音楽が必要となるか話し合い、実際に練習し、それに対してそれぞれの立場でどう感じたかなどを話し合い、タンバーを差し出す方法や、伴奏の付け方などのアイディアを出し合いました。
発表では、グループで設定した対象者や目的を説明し、ロールプレイを行いました。成人グループでは、理解力や行動のペースに差のある2人が活動を共有すること、児童グループでは、20名程の集団活動の中で、注目をして欲しい子どもに対応しながらいかにまとめて行うか、もう1つの児童グループでは、対象者の個々の課題に対応しながら活動を共有することを目的として発表を行いました。
発表中は、クライエント役の方の動きに思わず笑いがおきるなど、緊張感がありつつも穏やかな雰囲気の中で行われました。

今回は使用曲(「音楽療法のためのピアノ小曲集」よりイレーナ・ユルマン作曲「たいこをたたこう」)を事前にお知らせし、参加者の方にまえもって曲に目を通していただいたうえで行いました。
それにより、使用曲を事前に把握できたのでよかったという声が多く聞かれました。
また、初めて参加された方からは、「自身では気づけなかったことを色々と気づけた」「自身がどのような傾向にあるかを知るのが大事」「それぞれの立場からの視点で話し合えたこと、実際に体験できてよかった」という感想が聞かれました。

今回のテーマは参加された多くの方に好評だったようで、また企画してほしいと声があがり、嬉しい限りです。このような参加された方からの声を受け止め、今後の研修会にいかせていけたらと思います。
(記 小林)

次回第13回(2019年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は2019年6月23日(日)に行います。
★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。
MMT「音楽療法研修会」概要をご覧下さい。


↑話し合いの場面です。お互いに意見を交換しアイディアを出し合います。


↑セラピストの後ろから忍び寄るクライエント。この後、会場には笑いの渦が!


↑高く差し出されたタンバーに狙いを定めています。