第19回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」活動報告
2025年1月19日に、第19回「音楽療法研修会 武蔵野」が武蔵野市民会館にて行われました。
コロナ禍を経て、なんと5年ぶりの対面開催となりました(前回の対面開催は2020年1月)。
今回のテーマは「ピアノの弾き方について考えよう〜Th.はどう伝えるか、ピアニストはどう応えるか」でした。参加者は10名でした。
会員の方から「セッションではどのような演奏をし、音楽を提供しているのか」「対象者の領域や活動内容により色々なパターンがあると思うが、皆さんの演奏を聴いてみたい」というご要望がありました。
研修会担当者間でも『Th.とピアニスト間での「音楽」の共有の難しさ(テンポの変化や雰囲気など)』という、日々のセッションの中で生まれる課題が話題に上りました。
そこで研修企画担当は今回、「音楽」と「Th.とピアニスト間のコミニュケーション」に焦点をあて、ピアノを使ったワークを計画しました。
どの領域でも使用されると思われる季節の曲として「ゆき」を課題曲とし、前半は高齢者領域、後半は児童領域を想定したワークを行いました。
Thチームとピアニストチームに分かれて、音楽のイメージを共有するためのコミュニケーションの取り方、ピアノ演奏の仕方などについて、意見交換を行いました。
久しぶりにお会いする方も多く、初めは少々遠慮がちで静かな雰囲気でしたが、ワークが始まると徐々に場があたたまり、発言やピアノ演奏にも熱を帯びていきました。
そして、最終的には活発な意見交換ができる時間となりました。
「ゆき」というシンプルな唱歌を使用しましたが、弾く人・想定された場面により、様々なパターンのピアノ演奏を聴くことができ、大変興味い時間となりました。
参加者の皆さんからは、
・Thとピアニスト、それぞれの立場でこんなにも感じ方が違うのかと思った
・お互いが意図を伝え合う、コミュニケーションの大切さを改めて感じた
・日頃から意思や意図を伝え合える良好な関係性を築きたい
などの感想をいただきました。
今回の研修会は、日頃起こりうるThとピアニストのコミュニケーションの場面を改めて体験し、色々な方法を試し、気づきを得る時間となりました。
研修会で体験したことを、現場で活かしていきたいと思いました。(記 及川 )
★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。
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