2023年8月20日に第27回「音楽療法研修会 高崎」をオンラインで開催いたしました。
今回はMMT研修会初めての試みとして、外部から講師をお呼びしての研修会でした。
講師の福山和女先生(ルーテル学院大学名誉教授、社会福祉学博士)、岸千代先生(ルーテル学院大学)は、ソーシャルワークの専門家で、ソーシャルワーカーの視点から「対人援助職としての在り方を学ぶ」をテーマに、グループスーパービジョン形式で行われました。
参加者は会員以外の方々も多く、兵庫県、神奈川県、東京都、静岡県、埼玉県、香川県、山口県、群馬県、茨城県、と全国から参加していただきました。
研修会は参加者の自己紹介から始まり、次に事例提供者による事例紹介へ移行し、福山和女先生、岸千代先生によるスーパービジョンが開始されました。先の自己紹介、そして事例に対する質疑応答の時点から既に福山先生の鋭いご指摘と、いつ福山先生に指名され意見を求められるかと、参加者の皆様はドキドキしながらも、【尊厳】についてなど内容の深さと、福山先生の人間味ある温かさと、時に笑いも起こる中、自然と没頭していきました。そして振り返りの時間では、スーパービジョンのニーズとしてお示しいただいた5つの側面から、それぞれが選んだ側面とその根拠を各自述べ合いました。それはこれまでの自分自身を振り返り、また認める機会となったのではないかと思います。終了後のアンケートでも、「自分を受け入れ、自信を持つことが大切であることを学んだ」「今後仕事をしていく上で勇気、元気をいただきました」「背中を押された感じがします」などの記載が多くありました。また、「講義を受けるのではなく、参加者一人ひとりの意見を吸い上げて、やり取りの中で考えさせられることが多かった」などと、福山先生の対人援助職としての在り方、姿勢と共に、スーパービジョンの方向性を学んだ貴重な時間でした。音楽療法セッションの振り返りだけでなく、相互関係の中で人としての振り返りができ、研修会としてもこれまでにない経験の場となりました。
お忙しい中、当研究会に講師としてお引き受けいただきました福山和女先生、岸千代先生、研修会に参加してくださった皆様に感謝申し上げます。
今後も皆様とご一緒できることを楽しみに、ご参加をお待ちしております。
(記 平井)