第23回MMT音楽療法研修会 高崎
活動報告

11月3日に第23回MMT「音楽療法研修会 高崎」が高崎芸術劇場にて行われました。
今回も藤本理事長を講師にお迎えし、「スペース奏2〜より深くじっくり学ぼう」というテーマのもと、10名の参加者とともに学びを深めました。

午前中は、実際の臨床場面のビデオ分析を行いました。子供のグループセッションでの対象児の反応、リーダー、ピアノ、アシスタントの介入について分析し、それぞれの行動や意図などについて考えワークシートに記入し、意見交換をしながら話し合いました。
午後は、予め参加者に対象となる場面をイメージした、スペース奏で使う曲を選んできてもらい、選んだ曲の発表と使い方の説明を行いました。その後、児童・成人・高齢者の3つの領域分かれ、選んできた曲について話し合い、実際に使用する場合での理解を深め、1曲に絞ったのちロールプレイ形式での発表を行いました。発表では、想定する対象者に合わせての楽器選び、スペース奏を行う事への目的、スペース部でのリーダーの指示、ピアノはどのように弾くとより効果的か、アシスタントはどのようにフォローすると良いか、様々な事を考え行いました。
発表後には全員で意見を出し合い、曲の使い方や、対象となる場面での利用について話し合い、様々な意見とアドバイスを元に改善し、もう一度発表する場面もありました。
フリートークの時間には、各々が臨床場面で抱えている悩みや疑問、資格取得又は今後の活動についての質問などがありました。

今回の研修会では、ビデオ分析を複数人で行う事により、自分1人だけでは気がつかなかった事、様々な感覚、考えを新たに自分に取り込む事ができたと思いました。また、様々な領域でのスペース奏の発表で、より深く現場を想定しての意見交換が出来ました。(記 井上)

↑全員でビデオ分析している場面

3つのグループに分かれて話し合いをしている場面

高齢者グループによる発表の場面