第24回MMT音楽療法研修会 高崎
活動報告

令和2年11月22日に第24回MMT「音楽療法研修会 高崎」がオンラインにて開催されました。高崎研修会では初の試みzoomを使用するにあたり、9月に武蔵野研修会で行われた活動を参考にして、スタッフの方々に様々協力をいただき実施することができました。オンライン開催という事で、遠方の方も参加しやすく武蔵野研修会からのメンバーや初参加の方を含めて、多くの方と交流を深めながら、総勢12名の方と学び合いました。

今回のテーマは「オンラインセッションを体験してみよう」で、コロナ禍で対面での活動が難しい状況下となりましたので、zoomを使って、オンラインバージョンで行いました。武蔵野研修会は、元気な高齢者のグループセッションの実際を体験的に学びましたが、今回は児童の個人セッションの学びでした。実際にリーダーやクライアント役を体験し、さまざま考察いたしました。歌唱活動で「こんにちは」、身体活動で「大きな栗の木の下で」、楽器活動で「音のシンフォニー」の楽曲を用い、zoomで小部屋に分かれてグループでの話合い、活動を考えてロールプレイでの体験は、オンラインセッション初めての方も多く、試行錯誤をしながらの取組みでしたが、実際にやってみて気づくこと、わかることがたくさんあり、実践をすることの価値をみなさんが再認識してくださいました。また藤本先生より、現在行っているオンライン個人セッションの動画を観ながら、解説を伺うことが出来きて、実際の様子も分かり知ることができました。

参加者から、「オンラインでは、画面の映り方、視線、声の大きさ、身体の動かし方など、対面とは違う事が実際に行う事で感じることができた。」、「子どもの個人セッションでは、アシスタント役のお母さんの役割が重要となり、その経験を子どもへの日常の対応に般化させることにもなるという利点を知ることができた。」などの感想をいただき、今回のオンラインセッションを体験することで、新しい発見と共に、工夫次第でさまざま活動が出来ることがわかるなど、音楽療法の理解をさらに深め合うことができました。これからオンラインセッションを始めてみたいという方もいらして、大変有意義な研修会になりました。

開催にあたり、準備等で様々ご協力いただきました武蔵野研修会のスタッフの方々、参加して下さったみなさま、本当にありがとうございました。
今回も大変お忙しい中でご指導くださいました(理事長)藤本先生には、心より感謝申し上げます。(記 稲葉)

次回第25回MMT「音楽療法研修会 高崎」は決定次第お知らせいたします。
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第15回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

9月20日に第15回(2020年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」がオンラインにて行われました。「ロールプレイを通してオンライン音楽療法セッションについて学ぼう」をテーマに16名の方が参加されました。

今回の研修会では、お元気な高齢者グループのオンラインセッションでの歌唱活動において、“皆で一斉に歌うと音がずれる”という条件の中、セッション参加者からの「全員で一緒に歌いたい」という要望を叶えるために、一体感、達成感、所属感が得られるよう、どのような工夫ができるかを、3つのグループにわかれ話し合い、発表をしました。

まず最初に、オンラインでの全員同時歌唱を体験しました。1度目は音をミュートにして歌い、2度目はミュートを解除して歌いました。ミュートにして歌うとセラピストのピアノに合わせ1人で歌っているように感じられました。ミュートを解除するとそれぞれに時間差が出てきて歌声にずれが生じましたが、音はずれていても人の声が聞こえる安心感がある、ずれる不安もあるが皆で歌いたいと感じた、など感想が聞かれました。

グループの話し合いでは、どのようにしたらずれを気にせずに歌い一体感などを得られるか、そのためにどのような工夫ができるかを考え、様々なアイディアを出し合い、実際に行いながら話し合いました。
発表では、それぞれのグループで話し合ったことを説明しロールプレイを行いました。1つ目のグループでは、音楽の伴奏に焦点が当てられていました。速いテンポ、大きな音はオンライン上では伝わりにくいということから、ゆっくりのテンポで平坦に伴奏の音も少なくすること、またセラピストはリズムを身体で大きくとり相手に伝えるようにする、などがあがりました。2つ目のグループでは、視覚的な補助について焦点が当てられていました。セラピストの口元を見ながら歌うとずれが少なく感じた、また、視覚からの情報としてリズムに合わせ身体を揺らすというアイディアには身体の動きが気になり歌に集中できなかった、などがあがりました。3つ目のグループでは、参加の仕方に焦点が当てられていました。画面から目をそらして歌ってみたが、よりどころのなさを感じた。声の大きさを変えてみたが大きいと他者の声が聞こえず、小さいと鼻歌のように感じた、などがあがりました。また歌詞を画面に出し、歌詞を指差しで歌ってみると、勉強的になってしまう感じがしたが、よりどころが少しはできた感じがしたなどがあがりました。

今回の研修会ではオンラインセッションを取り上げロールプレイを行いましたが、オンライン上での問題点や対面でのセッションとは違う点などを実際に体験することができ、考えることができました。
参加者の方からはオンラインセッションは難しいと感じたと前置きがありながらも「話し合いの中で色々試せたことがよかった」「皆で歌うことの楽しさが再確認できた」「色々なコツや工夫で、できないことはないように思えた」などの感想が聞かれました。

今回、MMT初のオンライン研修会を開催しました。現在、集まることが難しい中、オンラインで行い、参加者の方も顔を合わせることができよかったというお声をいただくことができました。今後も対面、オンラインと状況に合わせ開催を考えていきたいと思います。
(記 小林)

次回第16回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は決定次第お知らせいたします。
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