「うつ予防と音楽療法」に参加して

2月6日(木)西東京市高齢者支援課・地域包括支援センター主催の講演会「うつ予防と音楽療法~音楽を愉しみ、笑顔を増やそう~」が、コール田無の多目的ホールにて開催されました。昨年に引き続き2回目の講演会でした。大変よく晴れていましたが、風も強くとても寒い日でした。気温が低い中、大勢の市民の方がいらしてくださいました。NPOからは、藤本禮子理事長、松本、原、金子、及川が参加しました。
前半は日本音楽療法学会常任理事で心療内科医師の村林信行先生による「さまざまな場面に出現するうつとその対策」のご講演、後半は藤本理事長による音楽療法体験の時間が持たれました。
音楽療法体験では、会場の皆さんと歌唱、身体活動、楽器活動を行いました。歌唱の際には一曲歌うごとに声が大きく聞こえてきました。身体活動では「ラ・クンパルシータ」のテンポに乗って、手拍子・足踏み・お隣さんの肩をトントン、初めましてのお隣同士でも笑顔が見られました。楽器活動の際には、「音楽療法サロンGO小金井」「音楽療法せせらぎ会」による「北の国から」「オ・シャンゼリゼ」のデモンストレーション演奏と、会場にいらした方を呼び込み一緒に合奏を体験していただきました。「初めてだしできるかしら?私が出ていいの?」と心配そうに出ていらした方も、「できたわ!楽しかった!」と嬉しそうに話してくださいました。
講演会の最後に「花」を立って歌いました。私も客席側で皆さんと一緒に歌いました。体験開始時の静かな会場の雰囲気と打って変わって、晴れやかな表情で大きく口を開けて歌っている方が多いことに気が付きました。後ろを振り向いて「とってもいいお声ね!歌声がとても素敵!」と、初めて会った方との会話が弾む様子も拝見することが出来ました。「寒かったけど今日は来てよかったわ!」「すごく楽しかった!」「またやってほしい!」と話しかけてくださる方がとても多かったです。(記 及川)


↑さだ まさし作曲の「北の国から」を 会場の方も一緒にリードホーンで演奏しています。


↑NPOmmt 地域の音楽療法に参加して下さっている「せせらぎ会」「音楽療法サロンGo小金井」の皆様による「エーデルワイス」の演奏です。


↑講演会の最後に会場全体で滝廉太郎の「花」を合唱しています。

ケアリンピック武蔵野2018に参加して

去る12月1日(土)、ケアリンピック武蔵野2018実行委員会(武蔵野市健康福祉部高齢者支援課)主催「ケアリンピック武蔵野2018」が武蔵野スイングホールにて開催されました。
11階レインボーサロンでの《地域の中にある身近な通いの場「いきいきサロン」》の活動発表に、日高サロンの有志の皆さんと、NPOからは藤本禮子先生、原、及川が参加しました。
日高サロン代表・田村さんの活動紹介の後に、藤本先生の進行のもと「音楽療法の体験発表」を行いました。椅子に座って行う「東京音頭」の体操、トーンチャイム合奏「オ・シャンゼリゼ」、歌唱とハンドベル合奏「ふるさと」の3曲を発表しました。
活動発表のトップバッターということもあり、ステージ上で待機している間は緊張された表情に見えましたが、会場に駆けつけてくださったお仲間やお客様からの応援に答えるように、徐々に表情もほぐれてのびのびと発表なさっていました。客席の皆さんも一緒に体操や歌に参加してくださり、温かな雰囲気の中15分間の発表時間が終わりました。
ステージを下りた後に「よかったわよ〜!」と声をかけられて嬉しそうな皆さんの姿が印象的でした。私もキーボード伴奏で参加させていただき、和気あいあいとした「いつもの日高サロンの雰囲気」を一緒にお伝えできたように思います。
(記 及川)

↑日高サロンの高橋さんが撮影とレイアウトをしてくださいました

武蔵野赤十字病院
「音楽療法のお話と体験」に参加して

2018年10月27日13時30分より15時30分まで、武蔵野赤十字病院アトリウムパンジーで“「スマイル教室」特別編 フレイル予防で認知症予防②「音楽療法を体験しよう」”が行われました。
主催は武蔵野赤十字病院認知症疾患医療センター、武蔵野赤十字在宅介護・地域包括支援センター、NPO音楽療法の会武蔵野、そして協力は「音楽療法せせらぎ会」でした。NPO音楽療法の会からは、藤本禮子先生、及川、松本、原が参加して音楽療法体験を担当しました。会場には近くにお住まいの方や入院されている方の他、「音楽療法サロンGO小金井」「音楽療法せせらぎ会」の皆さんも駆けつけてくださいました。

始めに、認知症疾患医療センター相談員の大谷先生からご挨拶がありました。「認知症予防には算数や体操など様々な方法がありますが、何より楽しく行うことが大切です。今日これから行われる音楽療法がそれにあたるかもしれません。ぜひ今日は楽しんでお過ごし下さい。」とのお話でした。

その後、藤本先生が紹介され「音楽療法の体験」が始まりました。まず、「声を出そう(発声の歌)」を歌い、続けてその歌の歌詞を参加者に考えていただくようにお願いしますと、会場の皆さんの中から「泣きましょう~えんえん…」「話をしよう~ペチャクチャ…」の案をいただきました。言葉をはっきりと発音をすることを意識して歌いました。
「里の秋」ではピアノの前奏から秋の景色に包まれるような雰囲気が広がり、歌詞に思いを巡らせて皆さんとしっとりと歌いました。
大変良いお天気に恵まれたこの日は、窓からさんさんと日が差し込み、余りの明るさにスクリーンのパワーポイントが見えにくいハプニングもありましたが、「見えないものを一生懸命見て、一生懸命聞いて、分かることはすごい脳トレなります。歌詞を思い出しながら歌いましょう。」とのお話に、会場の皆さんは一様にうなずいていらっしゃいました。次の「紅葉」では2グループに分かれて輪唱にもチャレンジしました。輪唱で歌う際の緊張感と、合流し一緒に歌う時の喜びとほっとされた様子が、歌声から伝わってきました。
ここで、藤本先生から「音楽療法では好みに応じた快刺激、美的体験、成功体験、会話、回想、役割分担、運動をすることができます。音楽療法は楽しいデュアルタスク・マルチタスク、音楽療法士は対象の方に合わせて音楽を調理して進めさせていただいています。」と音楽療法についてお話があり、その後、マルチタスク体験を「虫の声」で行いました。私は緊張しながらでしたがピアノを担当させていただきました。
「虫の名前グループ」「虫の鳴き声グループ」に分かれての掛け合い唱を行いました。相手を聴きながら自分の役割を果たし、しかも歌詞は見ずに思い出して歌う、まさにマルチタスクです!一人ですべてを歌うよりも難しく、2番の歌詞は思い出すことも大変で、(あれ?次は何の虫だっけ?)(なんて鳴いてたっけ…)という不安げな雰囲気が会場全体を覆い、1番よりも歌声が小さくなりました。歌い終えて、「これはすごい脳トレです!たとえ失敗しても、へへへ!と笑いあって、皆さんで一緒にやる方が楽しいですよね!」と藤本先生からのお言葉に、皆さんほっとした笑顔でうなずいていらっしゃいました。
「証城寺の狸ばやし」では左右の方の膝もお借りして、歌を歌いながらの体操をしました。テンポが速くなるにつれ笑い声も聞こえてきました。「東京音頭」は歌に合わせて座ったまま全身の運動ができます。一つずつの動作をなんとなくではなく「意識して行う」ことを目標に運動しました。
休憩後の合奏体験「オ・シャンゼリゼ」「北の国から」の2曲は、「音楽療法サロンGO小金井」と「音楽療法せせらぎ会」の皆さんによるデモンストレーション演奏を行い、続いて初めて参加する皆さんにも楽器を交代して体験していただきました。「皆さん、たくさん練習したからできるんでしょ?私は初めてで、できないからいいわよ…」とおっしゃっていた女性も、「どうぞ どうぞ!やってみてください!すぐにできますから!」とステージ側から誘われて、一緒に体験していただきました。客席からは「がんばれー!」と応援の声も飛び交い、演奏後は初参加の方も晴れやかなお顔に見受けられました。
最後に「山小屋の灯」を歌い、会の幕を閉じました。

2時間たっぷりと体験をなさったあとは、スタート時よりも会話が弾みお元気にお帰りになられた印象です。音楽療法が皆さんにとって「お元気の素」になっているように感じました。
(記 及川)


↑「東京音頭」を歌いながら、椅子に座ったままできる体操をしました。「ヨイヨイ!」手拍子もぴったり揃いました。


↑トーンチャイムを高く掲げ「オー・シャンゼリゼ」最後の音の響きを味わっています。アトリウムいっぱいにやさしい音色が広がりました。

MMT「音楽療法講座上野」活動報告

1月25日(日)上野の台東区立社会教育センターにて、MMT主催の音楽療法講座を行いました。参加者は、直接お誘いした一般の方がほとんどでしたが、ホームページやチラシをご覧になって参加された方がそれぞれ3名ずつ、合計57名と盛況でした。
前半50分間は、パワーポイントを使った音楽療法の説明、DVDによる音楽療法現場の紹介、そして後半40分間は、実際に音楽療法の活動体験を行いました。
まず、『Clap Your Hands, Hello!』という曲を使って、手拍子、足踏み、そしてお隣の方とのダンスなどを行いました。知らない方と手をつなぐ事で始めは恥ずかしさもあったようですが、あちこちで笑い声も上がり、会場の雰囲気が一気に和みました。次に、『雪』を歌ったあとトーンチャイムでのハーモニー奏を行いました。皆さん、パワーポイントの画面を真剣に見ながら鳴らされ、二回目にはハーモニーがきれいに揃い、満足そうな表情をされていました。その後『おお、シャンゼリゼ』『早春賦』『北の国から』のトーンチャイムによるメロディー奏なども行いましたが、お誘いすると、皆さん積極的に前に楽器を取りに来られ、音楽に合わせて楽しんで鳴らす様子が見られました。終了後には、「日常ほとんど歌を歌われない方が大きな声で歌ったのでびっくりしました。」「言葉がご不自由な方が声を上げて笑いました。」「『北の国から』を歌いながら涙がこぼれそうになりました。」等のお声も寄せられました。
アンケート用紙も配られましたが、75%近くの高い回収率で、皆さんの関心の深さが感じられました。全体として講座の内容に好意的で、今後の活動に期待している様子が伺われました。
今回の講座で、音楽療法そのものへの理解が深まったと思われることから、定期的な講座開催も含め、今後どの様な形で継続して行けるかを検討中です。
(記 佐川)

写真センター外観
↑会場の台東区立社会教育センターの外観です。

講座風景
↑講座の様子です。皆さん真剣に聞いていらっしゃいます

上野で行われる
「音楽療法講座」のお知らせ

1月25日(日)に台東区社会教育センターに於いて音楽療法講座を開催致します。
NPО音楽療法の会武蔵野(以下MMT)では、地域に開かれた音楽療法活動の一つとして、音楽療法サロンGоを武蔵野市、小金井市、静岡市で展開していますが、今後上野にも計画されています。
その先駆けとして、この講座を企画致しました。
地元上野の皆様を始め、多くの方々に音楽療法とは何かを知っていただくため、音楽療法の理論とVTRによる音楽療法臨床場面の紹介、そして後半は実際に音楽療法を体験していただきます。

確かな理論に裏打ちされた音楽療法に是非一度触れてみて下さい。
音楽療法に興味をお持ちの方はもちろん、初めて聞いたという方も大歓迎です。
多くの方のご参加をおまちしています。

・日程:1月25日(日) 
・時間:14:30〜16:00(受付:14:00〜)
・場所:台東区立社会教育センター4階ホール
   (JR上野駅徒歩10分。地下鉄銀座線稲荷町駅徒歩3分)
・主催:NPО法人 音楽療法の会武蔵野(MMT)

2015-01-06 23.48.41
※チラシが表示できない方はフリーソフトAdobe® Reader®をダウンロードしてください

★お申込みは下記の参加お申込フォームから、お問い合わせはチラシ記載の連絡先か下記のお問い合わせフォームからお願い致します。

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群馬県で11月に行われた
「音楽療法講座」「音楽療法研修会」

群馬音楽藝術学院「第5回音楽療法講座」

11月29日に前橋市の群馬音楽藝術学院にて、音楽療法講座最終回が行われました。参加人数13名のうち、2名の方が初めての参加でした。前回の高齢者の領域の続きから緩和ケアまでを広く学び、その中で、藤本先生が実際に行っているセッションのプログラムの例を示して、具体的な曲目、その活動方法を詳しく解説して下さったことは、高齢者の活動の理解と共に実践に役立つ内容でした。最初に同じ歌を歌い続けていく事の意味や、人間の筋力の7割を示す下半身を鍛える事の重要性とコミュニケーションの力は脳の活性化に良いという事、元気なお年寄りにも音楽療法は効果的であるなど、高齢者領域の学びには、日常に活かせるものがたくさんありました。また目的を明確にすること、但し目的を追求し過ぎないように、その中で適切な活動、楽曲・楽器、方法を選択・遂行し、成功体験に導いていくこと、そのプロセスの中でスモールステップを大事にしていく事は、どの領域でも共通しており、音楽療法を行う時には忘れてはならないと、気付き改まる機会でした。
最後は藤本先生を囲んでみなさんでお茶会をしました。参加者お一人お一人がご自身のことや感想を述べて下さり、今回の音楽療法講座が職場や身近な方への支援、これからの自分の生き方にも役に立ち、今後に活かしていきたいというお言葉を頂き、今回の音楽療法講座が、みなさまにとって身近に役に立つもので、充実した内容であったことが伺えるひとときでした。この講座を通じて、たくさんの方に出会い、音楽療法の経験がある方も未経験の方も一緒に学ぶことができた事は、とても貴重で大変に有意義でした。
みなさまとのご縁を大切にして、これからも音楽療法を学び続けていきたいと思います。
今回音楽療法を主催して下さった群馬音楽藝術学院様には心より感謝しております。
ありがとうございました。 
最後に、講座の資料に書かれていた参考文献を記します。参考になさって下さい。
(記 稲葉)

<参考文献>
●藤本禮子著「高齢者の音楽療法 楽器演奏のすすめ」(春秋社2012)
●松井紀和著「音楽療法の手引き」(牧野出版1980)
●村井靖児著「音楽療法の基礎」(音楽之友社1995)
●日野原重明監修「音楽療法入門」(春秋社1998)

MMT「音楽療法研修会 高崎」

音楽療法講座翌日の11月30日は高崎市北公民館で音楽療法研修会 高﨑 が行われました。こちらは創造学園大学で音楽療法を学んだ卒業生が中心に活動しております。
内容は講義と実践に分れ、前半の講義では「音楽療法士のためのABA入門」(春秋社)の続きを講読しました。内容を理解する上で解らない言葉や音楽療法の専門用語が出てきたら、その都度調べて覚えていくことをやり続ける事は、基本的なことですがとても重要であることを、参加者全員が自覚し、学びを深めていきました。
実践では、事前に各自が学びたいテーマを出しており、その中から選んでワークを行いました。「クリスマス会で使える合奏のアレンジ」「デイサービスで、大人数で行う音楽療法の効果的な活動について」「対象者に届く発声方法」「発達障がい児の実践のビデオ分析」などのテーマが出され、この中から2つのテーマについて話し合いワークを行いました。
午後の2名の方の個人指導は、藤本先生によるピアノのレッスンが行われました。
今回の参加者は、音楽療法士、音楽療法士(補)、これから音楽療法を学ぼうとされている方8名が集まり、それぞれの立場で目的を持って学び合いました。
MMT音楽療法研修会は、たくさんの方が音楽療法との良い出会い、良い学び合いができるように成長していきたいと思っております。来年も引き続き活動を続けていきますので、群馬県内の方はもちろん県外の方もご参加お待ちしております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
(記 稲葉)

次回は2015年1月12日(月)藤岡市総合学習センターにて行います。
詳細は「群馬県内で行われる1月の研修会」でご確認下さい。

MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

群馬県内で行われる
11月の講座と研修会

今月は今年最後の講座と研修会が行われます。
群馬音楽藝術学院(前橋)の音楽療法連続講座5回目は、本講座最終回になります。
修了後に藤本先生を囲んでミニお茶会もございます。継続的にご参加されている方はもちろん、初めての方でも、楽しく学び合える機会ですので、是非ご参加ください。

翌日はMMT音楽療法研修会 高﨑」があり、こちらも5回目になります。
どちらも、開催前日まで申し込みを受け付け致しますので、お気軽にご連絡ください。

なお、今後の予定は常にページ右上にリンクしてあります「講演会・研修会の長期スケジュール」に掲載していきますので、合わせてご確認ください。
過去に行われた講座と研修会の様子は右カテゴリの群馬からご覧いただけます。

●11月29日(土)
音楽療法講座 第5回 高齢者・緩和ケア領域における音楽療法2

・場 所:群馬音楽藝術学院ウインドホール
・時 間:14:00~17:00
・主 催:(財)群馬音楽藝術学院
・対 象:音楽療法士・音楽療法士資格志望者 、一般
・受講料:1回 3,000円
・申込締切:11月28日(金)19:00まで(直前のお申し込みはお電話が確実です)
・詳 細:詳細やお申し込みはこちらのサイトから

音楽療法講座画像

●11月30日(日)
第5回MMT「音楽療法研修会 高崎」

・場 所:高崎市北公民館
・時 間:9:30~17:00
・主 催:NPO法人 音楽療法の会武蔵野(MMT)
・内 容:9:30~12:30 講義と実践
     13:30~17:00 個人指導(1時間/1人 定員3名)
・対 象:主にMMT正会員、音楽療法士・音楽療法士資格志望者
・参加費:個人指導(1時間)MMT会員 4.000円/非会員 5.000円
     講義と実践(3時間):MMT正会員 2,500円 /MMT賛助会員・一般 3,000円
・申込締切:11月29日(土)個人指導は先着順に受付し定員に達し次第締切ります。
・申込必要事項:「個人指導」と「講義と実技」のどちらか、または両方か、を明示してお申込み下さい

MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい

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群馬県で9月に行われた
「音楽療法講座」「音楽療法研修会」

群馬音楽藝術学院「第4回音楽療法講座」

9月28日に前橋市の群馬音楽藝術学院行われた音楽療法講座は、高齢者・緩和ケア領域の1回目で、高齢者を対象とした内容でした。高齢者疾患、主に認知症の特徴と症状から、高齢者の音楽療法の目標、活動の目的を学び、高齢者の人格や心身機能の状態には個人差があるため、さまざまな状態の高齢者と向き合うことの難しさを知り得る機会でした。歌唱活動で、交互唱「紅葉と旅愁」と同時唱「スワニー河とユーモレスク」を2組に分かれて歌った時は、心地良いハーモニーとみなさんの笑顔で会場が活気づいておりました。後半のワークでは、前回にも増して、みなさんが熱心に、集中してメロディ奏の実践曲に取り組み、難しい曲にチャレンジしておりました。最後はトーンチャイムで「オーシャンゼリゼ」の曲をカウンターメロディ奏で演奏し、フィニッシュはみんなの気持ちがひとつになった瞬間でした。藤本先生が関わっていらっしゃる方の音楽療法セッションビデオを見せて頂き、20年目に初めて、1曲中離席せずに先生と一緒にピアノを弾き続けることが出来た感動を共有し、あきらめないこと、やり続けることの大切さを教えて頂きました。参加者は10名で少人数でしたが、馴染みの方も増え、アットホームな雰囲気の中で、熱心に楽しく学ばれておりました。

次回11月29日は最終回です。ミニお茶会もしたいと思いますので、是非ご参加ください。
(記 稲葉)

お問い合わせ・申し込みはこちらのサイトから

1
↑ワークは曲を選びメロディ奏を作る活動です。
「喜びの歌」「今日の日はさようなら」「ロンドン橋落ちた」の曲で練習中。

2
↑リズム模倣~Lが叩いたリズムをみんなで叩く、
 次は指名された人が叩いたリズムをみんなで叩いていくと…!?

MMT「音楽療法研修会 高崎」

9月29日に、高崎市大類公民館でMMT音楽療法研修会が行われました。午前中の講義では、購読本の続きを深く読み込み、1つの事例を分析しながら、細かい部分までつきつめて考えることの難しさと重要さを学びました。実践とワークでは、ビデオ観察をして、リーダーの1つ1つのアクションの緻密な意図と方向性を、みんなで考えて発表し合いました。相手のモードとタイミングを逃さず太鼓を差し出すには、高度な音楽技術と感性が必要であることがよく解る貴重な内容でした。その後で、参加者から太鼓回しの指導を受けたいという希望があり、音楽の中でタイミング良く意図的効果的に太鼓を差し出す練習を行い、全員が上達いたしました。後半は2名の方が個人指導を受けて研修会は終了いたしました。
参加者のなかで、今後の研修会についての話し合いが行われ、継続して開催することになりました。2015年は1月12日(月)、2月22日(日)、3月8日(日)まで日程が決まりましたので、今からご予定ください。
次回の研修会は、11月30日です。(場所は未定)
MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。
(記 稲葉)

群馬県内で行われる
9月の講座と研修会

先月に引き続き、9月28日に群馬音楽藝術学院(前橋)で、音楽療法連続講座4回目が開催されます。
翌日29日は、MMT音楽療法研修会 高﨑」があり、こちらも4回目になり場所は高崎市大類公民館です。
どちらも、開催前日まで申し込みを受け付け致します。是非お気軽にご参加ください♪
なお、今後の予定は常にページ右上にリンクしてあります「講演会・研修会の長期スケジュール」に掲載していきますので、合わせてご確認ください。
過去に行われた講座と研修会の様子は右カテゴリの群馬からご覧いただけます。

●9月28日(日)
音楽療法講座 第4回 高齢者・緩和ケア領域における音楽療法1

・場 所:群馬音楽藝術学院ウインドホール
・時 間:14:00~17:00
・主 催:(財)群馬音楽藝術学院
・対 象:音楽療法士・音楽療法士資格志望者 、一般
・受講料:1回 3,000円
・申込締切:9月28日(日)19:00まで(直前のお申し込みはお電話が確実です)
・詳 細:詳細やお申し込みはこちらのサイトから

音楽療法講座画像

●9月29日(月)
第4回MMT「音楽療法研修会 高崎」

・場 所:高崎市大類公民館
・時 間:10:00~17:00
・主 催:NPO法人 音楽療法の会武蔵野(MMT)
・内 容:10:00~13:00 講義と実践
     14:00~17:00 個人指導(1時間/1人 定員3名)
・対 象:主にMMT正会員、音楽療法士・音楽療法士資格志望者
・参加費:個人指導(1時間)MMT会員 4.000円/非会員 5.000円
     講義と実践(3時間):MMT正会員 2,500円 /MMT賛助会員・一般 3,000円
・申込締切:9月28日(日)個人指導は先着順に受付し定員に達し次第締切ります
・申込必要事項:「個人指導」と「講義と実技」のどちらか、または両方か、を明示してお申込み下さい。

MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と予定は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

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群馬県で行われた
「音楽療法講座」「音楽療法研修会」

群馬音楽藝術学院「第3回音楽療法講座」

8月30日に第3回音楽療法講座が開催されました。群馬音楽藝術学院は、新前橋駅から徒歩5分の距離にあるレンガ塀のモダンな建物で、1階のウインドホールが会場です。
初参加の方も2名いらして、お一人の方は東京中野区にお住いの看護師さんで、19名の方がご参加くださいました。 前半の「成人・精神科領域の音楽療法」についての講義では、精神科領域の対象者、特徴を知り、その治療法と音楽療法について学びました。…大切なことは、人間を見る事で、その人が何に困っているか、病態を知ることです…との藤本先生の力強い言葉が印象的でした。
後半のワークは、ハーモニー奏の実践です。ト-ンチャイムで、「富士の山」の曲を全員合奏した後で、3つのグループに分かれて曲をさがし、練習と発表を行いました。「故郷の空」「静かな湖畔」「カントリーロード」「北の国から」…などなど、沢山の曲が出てきて、トーンチャイムとゴールドベルの演奏会は、とても楽しく、会場は美しい音色に魅了されたみなさんの笑顔で溢れていました。次回のワークはメロディー奏です。カウンターメロディーの説明もあり、皆さん次回を楽しみにされていました。

次回は9月28日「高齢者の音楽療法 1」です。初めての方でも、わかりやすく楽しく学べる講習会ですので、ご興味のある方は是非参加なさってみて下さい!!
(記 稲葉)

お問い合わせ・申し込みはこちらのサイトから

photo3
↑道路側から群馬音楽藝術学院(群馬音楽アカデミー)を見た眺めです

image6 ←白で統一されたウインドホールは
 とても素敵です

 ↓正面にはグランドピアノがあり、
 ここでコンサートも開かれます
image9

image4
↑皆さん、熱心に講義を聞いています

photo4        ↑グループ練習~ピアノの回りに集まって、みんなで音作りをしています

photo2
↑グループ発表~ハンドベルのハーモニー奏、美しい音色が響いています

MMT「音楽療法研修会 高崎」

31日は、MMT音楽療法研修会が藤岡総合学習センターで行われました。高崎の公民館が取れず、藤岡市在住の会員さんのお陰で、良い公共施設に出会う事ができて感謝しております。
最初の個人指導で、音楽療法士受験対策のためのピアノのレッスンが行われ、その後8名が加わり、合計9名が集いました。 藤本先生は、ウイーンで開催された世界大会のお土産を、1つ1つのエピソードをお話ししながら、私達に下さいました。写真のようにどれも素敵で、みんな選ぶのに迷いながら…お土産を手にした私たちは、嬉しくてニコニコ♪。
藤本先生が音楽療法世界大会で重大な任務を遂行するご多忙な旅の中で、私達の事を忘れずにいて下さったことにみんな胸がいっぱいだったと思います。講義では、音楽療法におけるABAアプローチについて、1つの事例を読み込み、その文章から出来事を分析し、それを図式化することで、それぞれが理解を深めました。学生の時に学んでいた事でも、実際のセッションでここまで深く掘り下げて分析的に行動できていないことに気づく大切な学びでした。
その後のワークの時間には、参加者から現場での問題提起があり、その問題を一緒に考えることになりました。その方の切実な想いと状況をシェアしたうえで様々な質問や意見を自由に交換し合いました。やりたくてもやれない要因はさまざま考えられますが、本当にやりたいこと、ご利用者さんにして頂きたい事であれば、精一杯やることだと、初めの一歩を踏み出すことの大切さをみんなが感じて前向きになれた有意義な時間でした。参加者が自由に意見を述べ合いながら、それぞれがそれぞれに納得する結論を導き出すことができたということが何よりの成果だと思います。
最後の時間は音楽療法世界大会に関するお話でした。世界大会向けての苦労話や、日本開催が決まってからの活動など、貴重なお話を沢山お聞きすることができ、世界大会に向かって自分たちのできる事はなんだろうと考える機会になりました。 今回も盛りだくさんな内容で、実践に役立つ研修会でした。

群馬県内の方、県外の方も、私達と一緒に音楽療法を学びませんか? 次回は9月29日(月)高崎市内で行いますので、興味のある方は是非一度ご参加ください。
(記 稲葉)

問い合わせ・申し込みはMMTまでお願いいたします。

image
↑藤本先生の音楽療法世界大会(ウイーン)のお土産を集めたら、こんなに沢山!!