群馬音楽藝術学院「第5回音楽療法講座」
11月29日に前橋市の群馬音楽藝術学院にて、音楽療法講座最終回が行われました。参加人数13名のうち、2名の方が初めての参加でした。前回の高齢者の領域の続きから緩和ケアまでを広く学び、その中で、藤本先生が実際に行っているセッションのプログラムの例を示して、具体的な曲目、その活動方法を詳しく解説して下さったことは、高齢者の活動の理解と共に実践に役立つ内容でした。最初に同じ歌を歌い続けていく事の意味や、人間の筋力の7割を示す下半身を鍛える事の重要性とコミュニケーションの力は脳の活性化に良いという事、元気なお年寄りにも音楽療法は効果的であるなど、高齢者領域の学びには、日常に活かせるものがたくさんありました。また目的を明確にすること、但し目的を追求し過ぎないように、その中で適切な活動、楽曲・楽器、方法を選択・遂行し、成功体験に導いていくこと、そのプロセスの中でスモールステップを大事にしていく事は、どの領域でも共通しており、音楽療法を行う時には忘れてはならないと、気付き改まる機会でした。
最後は藤本先生を囲んでみなさんでお茶会をしました。参加者お一人お一人がご自身のことや感想を述べて下さり、今回の音楽療法講座が職場や身近な方への支援、これからの自分の生き方にも役に立ち、今後に活かしていきたいというお言葉を頂き、今回の音楽療法講座が、みなさまにとって身近に役に立つもので、充実した内容であったことが伺えるひとときでした。この講座を通じて、たくさんの方に出会い、音楽療法の経験がある方も未経験の方も一緒に学ぶことができた事は、とても貴重で大変に有意義でした。
みなさまとのご縁を大切にして、これからも音楽療法を学び続けていきたいと思います。
今回音楽療法を主催して下さった群馬音楽藝術学院様には心より感謝しております。
ありがとうございました。
最後に、講座の資料に書かれていた参考文献を記します。参考になさって下さい。
(記 稲葉)
<参考文献>
●藤本禮子著「高齢者の音楽療法 楽器演奏のすすめ」(春秋社2012)
●松井紀和著「音楽療法の手引き」(牧野出版1980)
●村井靖児著「音楽療法の基礎」(音楽之友社1995)
●日野原重明監修「音楽療法入門」(春秋社1998)
MMT「音楽療法研修会 高崎」
音楽療法講座翌日の11月30日は高崎市北公民館で音楽療法研修会 高﨑 が行われました。こちらは創造学園大学で音楽療法を学んだ卒業生が中心に活動しております。
内容は講義と実践に分れ、前半の講義では「音楽療法士のためのABA入門」(春秋社)の続きを講読しました。内容を理解する上で解らない言葉や音楽療法の専門用語が出てきたら、その都度調べて覚えていくことをやり続ける事は、基本的なことですがとても重要であることを、参加者全員が自覚し、学びを深めていきました。
実践では、事前に各自が学びたいテーマを出しており、その中から選んでワークを行いました。「クリスマス会で使える合奏のアレンジ」「デイサービスで、大人数で行う音楽療法の効果的な活動について」「対象者に届く発声方法」「発達障がい児の実践のビデオ分析」などのテーマが出され、この中から2つのテーマについて話し合いワークを行いました。
午後の2名の方の個人指導は、藤本先生によるピアノのレッスンが行われました。
今回の参加者は、音楽療法士、音楽療法士(補)、これから音楽療法を学ぼうとされている方8名が集まり、それぞれの立場で目的を持って学び合いました。
MMT音楽療法研修会は、たくさんの方が音楽療法との良い出会い、良い学び合いができるように成長していきたいと思っております。来年も引き続き活動を続けていきますので、群馬県内の方はもちろん県外の方もご参加お待ちしております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
(記 稲葉)
次回は2015年1月12日(月)藤岡市総合学習センターにて行います。
詳細は「群馬県内で行われる1月の研修会」でご確認下さい。
MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。