第28回MMT「音楽療法研修会 高崎」
活動報告

2024年6月30日に「音楽療法研修会高崎」をオンラインで開催いたしました。
今回は、「音楽療法を音楽の視点から考える」をテーマに 14名の方が参加されました。
改めて音楽の視点で考えるということは、音楽療法でできること、音楽療法士だからできること、音楽療法士でなければできないことなどを、より深く突き詰めることに繋がり、今後に活かされることとして話し合われました。
話題提供者による実際のセッションビデオを観察し、楽曲、楽器を使用した理由や目的を述べた後、参加者全員で、楽曲の構成は、楽曲自体が持つ目的は、アレンジの目的は等々、疑問や、アドバイスなど話し合われました。
その後、3グループに分かれ、それぞれ自身のセッションなどを踏まえた話し合いがされました。あるグループの話し合いの中で、音楽療法現場で実践していることに対して、「これって誰でもできるよね~」と行き詰ったところ、当グループに藤本先生が参加され、♪故郷の曲の伴奏について次のように述べられました。「伴奏の形はいろいろあるけれども、今ここにいらっしゃるクライアントにとってはどんな伴奏が必要か、合っているか、それを即時判断し、対応出来るのが音楽療法士では」と投げかけられ腑に落ちたこと。即応性然り、当たり前のように行っていることでも、常に意識して説明する力が必要であること、今まで以上に音楽療法士としてあるべき姿勢に気づいたことなど、前向きに振り返る機会となりました。また一音の意味、楽曲の背景を知ることの意味、音楽を使って気づきを伝えるなど、改めて音楽を語る時間となりました。
難しいテーマでしたが、アンケートでは「音楽療法士だからこそ、これができるという強みや必要性、役割などを明確化することの大切さも考えながら、今後のセッションに向き合いたいと思います」とのお声をいただきました。(記 平井)

次回の研修会は2025年1月19日(日)に対面形式で開催予定です。
皆さまのご参加をお待ちしております。

第18回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

1月28日に第18回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」がオンラインにて行われました。
「Thの声かけ・ふるまいの工夫について~自分の対応を振り返る」をテーマに12名の方が参加されました。

昨年度より虐待防止研修が義務付けられ当研修担当の1人が受講した際「グレーゾーン」に当たる例として「~~しないと〇〇できないよ」という言い方が紹介されました。音楽療法場面でも思い当たることがあるため、自身の声かけ、ふるまいについて振り返り、適切な声かけ、ふるまいについて考えてみようと今回のテーマとして取り上げました。

まず研修担当がテーマの取り上げられた経緯を説明し、職場で受講した虐待防止研修の内容、研修を受けたことによる臨床場面での声かけやふるまいに対する迷いや意識の変化などが問題提起されました。その後、音楽療法や対人支援場面におけるグレーゾーンにつながりそうな「小さなできごと」を共有し、少人数のグループにわかれグループディスカッションを行いました。
後半は、上記であげられたことの中からそれぞれグループごとに具体的な対応案について話し合い、その後全体でシェアして意見交換を行いました。グループディスカッションでは参加者それぞれの視点や経験から意見が出されました。また全体でシェアすることによりグループ内では出されなかった意見があがることで視野が広がったり、あげられた案に同意を得たりと話し合ったことを共有することができたと思います。

参加者の方からも「虐待ということを考えるきっかけになった」「セッションの目的や意味をしっかり持ってやっていくことが大切だと感じさせられた」「自身の声かけ、対応ごどうだったか話し合うことが今後につながると思った」などの感想が聞かれました。

今回の話し合いでは、セラピストとクライエントとの関係性だけでなく第3者からの視点も踏まえて自身の声かけやふるまいを考え対応をすることも必要なのだと考えさせられました。このことを念頭におき今後のセッションに活かしていけたらと思います。

次回のMMT「音楽療法研修会 武蔵野」は皆さまのご要望もあり、対面で音や音楽を取り入れたテーマを予定しております。

次回第19回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は2025年1月19日(日)に対面形式で開催予定です。詳細は決定次第お知らせいたします。
(記 小林)

★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。
MMT「音楽療法研修会」概要をご覧下さい。