2024年6月30日に「音楽療法研修会高崎」をオンラインで開催いたしました。
今回は、「音楽療法を音楽の視点から考える」をテーマに 14名の方が参加されました。
改めて音楽の視点で考えるということは、音楽療法でできること、音楽療法士だからできること、音楽療法士でなければできないことなどを、より深く突き詰めることに繋がり、今後に活かされることとして話し合われました。
話題提供者による実際のセッションビデオを観察し、楽曲、楽器を使用した理由や目的を述べた後、参加者全員で、楽曲の構成は、楽曲自体が持つ目的は、アレンジの目的は等々、疑問や、アドバイスなど話し合われました。
その後、3グループに分かれ、それぞれ自身のセッションなどを踏まえた話し合いがされました。あるグループの話し合いの中で、音楽療法現場で実践していることに対して、「これって誰でもできるよね~」と行き詰ったところ、当グループに藤本先生が参加され、♪故郷の曲の伴奏について次のように述べられました。「伴奏の形はいろいろあるけれども、今ここにいらっしゃるクライアントにとってはどんな伴奏が必要か、合っているか、それを即時判断し、対応出来るのが音楽療法士では」と投げかけられ腑に落ちたこと。即応性然り、当たり前のように行っていることでも、常に意識して説明する力が必要であること、今まで以上に音楽療法士としてあるべき姿勢に気づいたことなど、前向きに振り返る機会となりました。また一音の意味、楽曲の背景を知ることの意味、音楽を使って気づきを伝えるなど、改めて音楽を語る時間となりました。
難しいテーマでしたが、アンケートでは「音楽療法士だからこそ、これができるという強みや必要性、役割などを明確化することの大切さも考えながら、今後のセッションに向き合いたいと思います」とのお声をいただきました。(記 平井)
次回の研修会は2025年1月19日(日)に対面形式で開催予定です。
皆さまのご参加をお待ちしております。