第5回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」活動報告
6月28日に第5回(2015 年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が行われました。今回はMMTが日本音楽療法学会の講習会等開催団体として認定登録され、日本音楽療法学会認定講習会等参加ポイントが取得できるようになってから、初めての研修会でした。
武蔵野市の武蔵野プレイスにて「ビデオ分析を通してセラピストとしての自己の傾向を知る」をテーマに研修を行い、14名の方が参加されました。
最初の「音楽療法セッションのビデオ分析」の講義では、パワーポイントを使用して、セッションにおける記録の取り方の種類や方法、また、それらを使用する目的などが話されました。
次に、ビデオ分析に使用する臨床場面などの説明が行われ、その後そのビデオの分析が行われました。最初は30秒程のビデオ全体を見て自由記録をとり、次に場面を5秒ごとに区切り、詳細な分析記録をとりました。その後3~4名のグループにわかれ、ビデオ分析によって気づいたことや、記録からよみとれる自己の傾向について気づいたことなどを話し合いました。
ビデオ分析で用意したビデオは30秒と短い場面ではありますが、その中でクライエントの行動、セラピストとクライエントとのやりとり、セラピストの意図など様々なことを読み取り、その全てを書き漏らさないようにと集中して記録をとる参加者の姿が印象的でした。
グループでの話し合いでは、その記録をもとに自分がどのような視点でビデオを見ていたか、場面のどこを重点的に見ていたかなどを話し合い、そこから自分がどのようにセッションを振り返っていたか気づくことができました。
最後にビデオ分析記録例が提示され、その解説、そして質疑応答が行われました。各々、ふりかえりを書き、今回の研修会は終了しました。
参加者からは「クライエントに視点がよりすぎ、セラピストや音楽からの働きかけに視点がいかなかった」「記録を繰り返し見ることで様々な視点から振り返ることができた」「クライエント個人に焦点をあてることで、全体の様子からではわからないことに気づくことができた」などの感想が聞かれました。
また、少人数での話し合いの時間は、「意見が言いやすい」など参加された方に好評でした。このような参加者の声を大切にし、今後の研修会につなげていければと思います。
今回のMMT「音楽療法研修会 武蔵野」の会場となった武蔵野プレイスで、10月14日(水)13:30~15:30に、MMT主催の講演会「音楽療法講演会 理論と体験」を開催致します。参加費は無料ですので、音楽療法に興味・関心のある方、介護予防・認知症予防に関心のある方など 皆様のご参加をお待ちしています。詳細はこちらをご覧ください。
(記 小林)
次回第6回(2015年度 第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は1月17日(日)に行います。詳細は決定次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。MMT「音楽療法研修会」をご覧ください。
↑今回、研修会が行われた武蔵野プレイスです。
↑講義「音楽療法セッションのビデオ分析」の一場面です。皆さん、真剣に聞いていらっしゃいます。