1月29日に第17回(2022年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」がオンラインにて行われました。「臨床にまつわる困りごとなどを共有してみませんか?」をテーマに13名の方が参加されました。
参加者の方には①「援助者(同僚、他職種、保護者等)との関係について」②「クライアントの特性への対応について」③「自分が思う音楽療法士の在り方について」の3つのテーマから事前に選んでいいただき、各々が感じている臨床にまつわる困りごとを少人数で話し合いました。
話す際には3つのグランドルール「話した分だけ聞こう、聞いた分だけ話そう」「お互いの立場を尊重し、同じ目線で話そう」「解決しようとあせらない」を設け、グループと全体での話し合いを2回に分けて行いました。
各グループでは、自分がどんなことに困っているのかを話し、それに対して耳を傾け、お互いに質問をしたり考えを伝えたりしました。全体でシェアし、他のグループの方からの声も聞き、その後再度グループでの話し合いをすることで、より深く対話を重ねたり、新たな視点で話し合うことができました。
①「援助者(同僚、他職種、保護者等)との関係について」のグループでは『依頼主の要望にどこまでこたえられるか、どのようにこたえていくか』『依頼者や雇用主の考え方と現場の音楽療法士の考え方の違いについて』、②「クライアントの特性への対応について」では『グループセッションでクライアントの個人差に対してどのように対応したらよいのか』『クライアントからの問いに対してどのようにこたえたらよいのか』、③「自分が思う音楽療法士の在り方について」では『現場から離れてしまっている不安』などがあげられました。
グランドルールの1つ「解決しようとあせらない」について、最初は戸惑いを感じられる参加者の方もいらっしゃったようでした。しかし、自分の思いを話すことだけでなく、他者の思いを聞くことを通して、自分の体験と重ね合わせて充分に感じ、考え、何らかの気づきにつながったように感じられました。
参加者の方からは「困りごとについて話すことで考える道すじができた」「気持ちを言葉にすることができてよかった」「話を聞くなかで気づきがあった」などの感想が聞かれました。
今回のテーマは以前から要望が上がっていた内容でした。このように参加者の方の声にこたえ、参加することで何かしらの気づきを感じていただけるよう今後の研修会も行っていきたいと思います。
(記 小林)
次回第18回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は2024年1月に開催予定です。詳細は決定次第お知らせいたします。
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