第12回MMT「音楽療法研修会 高崎」
活動報告

ご報告が遅くなり新年度が始まってしまいましたが、1月24日(日)、高崎市佐野公民館で今年度最後の研修会が行われました。今回の研修会は日本音楽療法学会のポイント認定対象研修会でした。参加者は計6名でしたが、そのうちの1名は言語聴覚士の方で音楽療法に興味を持たれ、音楽療法関係の研修会に初めて参加されたとのことでした。

午前の藤本先生の講義「高齢者の集団音楽療法~事例の設定と臨床視点を探す~」は、音楽療法の集団セッションの中から事例研究テーマを見つけるために必要なことについてのお話でした。研究に関する基礎知識として、研究方法、研究目的について話され、日本音楽療法学会全国大会抄録集の中から事例を多数あげてそれぞれの研究テーマについて検討されました。自分たちの臨床現場の中からテーマを見つけ出し、研究していくことは、セッションをすることと同様に重要であることがわかりました。
午後のワークは、日頃のセッションで困っていることや悩んでいることを発表し、問題の解決に向けて参加者同士で意見交換と実践を行いました。
一つ目は、児童対象のグループセッションの中で使用される「発語を促すことを目的とした曲」の伴奏の付け方というテーマで、二つのグループに分かれ模擬セッションをしました。
二つ目は、参加者の一人がある施設から依頼を受けて行ったお試しセッションの取り組みの中から生じた問題を発表し、それについてみんなで意見交換実践を行いました。
今回の研修会は少人数でしたが、専門性の高い内容を学ぶ機会になりました。
また、参加された言語聴覚士の方からその分野のお話を聞くことができ、音楽療法は関連分野の方々との連帯が必要であることを実感しました。
(記 田島)

次回第14回MMT「音楽療法研修会 高崎」は定例回として7月10日(日)に行います。募集要項は記載いたしませんが、ご参加は随時受け付けしております。MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますので、MMT「音楽療法研修会」概要よりご覧ください。