第7回MMT「音楽療法研修会武蔵野」
活動報告

6月26日に第7回(2016年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が武蔵野市市民会館にて行われました。「事例発表/事例をもとにしたロールプレイ」をテーマに17名の方が参加されました。

最初に成人領域の事例発表が行われました。『知的障害Aさんへの音楽療法~タイコのソロ活動における「安定したビートの持続」についての考察~』というタイトルで、タイコを叩く際のビートに焦点をあてた発表でした。15分の発表後、40分間の質疑応答を設けました。
40分間の質疑応答では、参加者から多くの質問があがり、時間が足りないほどでした。発表者の方からは、事例を書くにあたり、「自身が行ったことを文字で表現することが難しかった」「セッションの振り返りをきちんと記録しておくことが大切だと改めて感じた」と感想が聞かれました。
 次に4~5名のグループに分かれ、事例をもとにしたロールプレイの話し合いを行いました。この話し合いは、参加者それぞれの考えをお互いに尊重しながら意見を聞き合い主体的に参加することを目的とし、事例発表で取り上げられた場面をもとに、Aさんのビートが安定するためにどのような方法があるか、ビートが安定することにどのような意味があるのかなどを自由に話し合いました。その後グループごとに役割を担当して(リーダー役、ピアニスト役、クライアント役)発表し、発表後はロールプレイを行い、感想を述べあいました。
グループごとの話し合いでは、「ビート」に関する質問を交わしながら、皆さん積極的に話し合いに参加されていました。
また、発表では、「曲の構成や長さを明確に示す」「音楽やビートがAさんにもっと馴染んでから展開する」「伴奏の付け方を工夫する」「Aさんの叩きに合わせてビートをとる」「クライアントの年代によってビートのとり方は違う可能性がある」などグループごとに様々な意見がでて、共感したり、違う視点にふれて刺激を受けるなど、様々な気づきがありました。
最後に各々、ふりかえりを書き、今回の研修会は終了しました。

参加者からは「自身の実践領域以外の事例発表で興味深かった」「事例をわかりやすく書くためにはどうしたらよいか考えさせられた」「実際に体験できて良かった」「思いがけない意見も聞けて良かった」などの感想が聞かれました。
また、研修会で取り上げてほしいテーマなど参加者から声が上がっていますので、その声に応えられるよう今後も研修会を行っていきたいと思います
                                   (記 小林)

次回第8回(2016年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は決定次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。MMT「音楽療法研修会概要」をご覧ください。

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↑今回、研修会が行われた「武蔵野市市民会館」です

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↑事例発表の場面です。皆さん真剣に発表を聞いています

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↑ロールプレイの一場面。発表しているグループに注目が集まります。

第12回MMT「音楽療法研修会 高崎」
活動報告

ご報告が遅くなり新年度が始まってしまいましたが、1月24日(日)、高崎市佐野公民館で今年度最後の研修会が行われました。今回の研修会は日本音楽療法学会のポイント認定対象研修会でした。参加者は計6名でしたが、そのうちの1名は言語聴覚士の方で音楽療法に興味を持たれ、音楽療法関係の研修会に初めて参加されたとのことでした。

午前の藤本先生の講義「高齢者の集団音楽療法~事例の設定と臨床視点を探す~」は、音楽療法の集団セッションの中から事例研究テーマを見つけるために必要なことについてのお話でした。研究に関する基礎知識として、研究方法、研究目的について話され、日本音楽療法学会全国大会抄録集の中から事例を多数あげてそれぞれの研究テーマについて検討されました。自分たちの臨床現場の中からテーマを見つけ出し、研究していくことは、セッションをすることと同様に重要であることがわかりました。
午後のワークは、日頃のセッションで困っていることや悩んでいることを発表し、問題の解決に向けて参加者同士で意見交換と実践を行いました。
一つ目は、児童対象のグループセッションの中で使用される「発語を促すことを目的とした曲」の伴奏の付け方というテーマで、二つのグループに分かれ模擬セッションをしました。
二つ目は、参加者の一人がある施設から依頼を受けて行ったお試しセッションの取り組みの中から生じた問題を発表し、それについてみんなで意見交換実践を行いました。
今回の研修会は少人数でしたが、専門性の高い内容を学ぶ機会になりました。
また、参加された言語聴覚士の方からその分野のお話を聞くことができ、音楽療法は関連分野の方々との連帯が必要であることを実感しました。
(記 田島)

次回第14回MMT「音楽療法研修会 高崎」は定例回として7月10日(日)に行います。募集要項は記載いたしませんが、ご参加は随時受け付けしております。MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますので、MMT「音楽療法研修会」概要よりご覧ください。

第7回MMT 「音楽療法研修会 武蔵野」
会場変更のお知らせ

2016年6月26日(日)に開催の第7回MMT「音楽療法研修会武蔵野」の会場が変更となりましたので、お知らせいたします。

会場:武蔵野市市民会館 多目的ルーム(2階)
 
   「武蔵境駅」北口徒歩3分程度

また、日本音楽療法学会資格申請/資格更新のためのポイントが取得できることが確定いたしましたのであわせてお知らせいたします。

募集要項はこちらからどうぞ

第7回MMT 「音楽療法研修会 武蔵野」
募集要項

2016年6月26日(日)に第7回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」を開催いたします。詳細をご確認の上、お申し込みください。 
今回は事例発表の発表者を公募いたします。発表をご希望される方は、下段の応募要項をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

日程:2016年6月26日(日)
時間:13:45〜17:00
主催:NPO法人音楽療法の会武蔵野(MMT)
会場:武蔵野プレイス(予定)  決定次第お知らせいたします
   武蔵野市市民会館多目的ルーム(2階)
   「武蔵境駅」北口徒歩3分程度
内容:事例発表/事例をもとにしたロールプレイ
対象:MMT会員/一般 15名  音楽療法士資格の有無は問いません
参加費:MMT会員1000円/一般1500円 参加費は当日受付でお支払い下さい
申込締切り:2016年6月19日(日) 但し、定員に達し次第締め切ります
申込方法:下記の参加申し込みフォームからお申し込み下さい
     キャンセルの場合には3日前までに必ずご連絡下さい。

研修会に参加されますと、日本音楽療法学会資格申請/資格更新のためのポイントが取得できます。
・資格認定申請のためのポイント(レポートなし):2ポイント
・資格更新申請のためのポイント(レポートなし):3ポイント
研修会終了時に、取得ポイント数を記載した参加証明書をお渡しいたします。

★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

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応募要項
2016-04-06 0.08.18

※応募要項が表示できない方はフリーソフトAdobe® Reader®をダウンロードしてください

第6回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

1月17日に第6回(2015年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が緑町コミュニティーセンターにて行われました。「事例発表/事例をもとにしたロールプレイ」をテーマに11名の方が参加されました。

最初に高齢者領域の事例発表が行われました。「高齢者の微細運動の改善を目指した音楽療法~オリジナル曲使用の効果の検討~」と、高齢者の身体活動に焦点をあてた発表でした。15分間の発表後、40分間の質疑応答を設けました。
質疑応答では、40分間と長く時間をとったことで、じっくりと話し合うことができました。発表者の方からは、今回の事例発表をすることで、セッションの見直しにもつながったと話がありました。
次に3名~4名のグループにわかれ、事例をもとにしたロールプレイの話し合いを行いました。事例発表で使用されたオリジナル曲(発表者作曲)を使用し活動を考え、グループごとに役割を担当して(リーダー役、ピアニスト役、クライエント役)発表し、発表後はロールプレイで感じたことを話し合いました。
グループごとの発表では、高齢者を対象に布を使用した活動や、腕を上げる身体活動、児童を対象にフレーズの終わりにピアノを弾くことを促す活動が考えられました。また、役割を分担し発表することで参加者全員がロールプレイに参加し、活動を体験することができました。グループでの話し合いや発表では、参加者が臨床経験年数の枠を超えて、積極的に参加される姿が見られました。
最後に各々、ふりかえりを書き、今回の研修会は終了しました。

参加者からは「意見交換をしっかりやり、活動を考えていくことができ勉強になった」「クライエント役をやることで、その立場にたち、経験することができよかった」「(事例発表から)日々の記録の取り方、セッションのふりかえりが大切だとあらためて感じた」などの感想が聞かれました。
また、今回の研修会後、発表者の方から、ロールプレイで考えられた活動を、その後の臨床現場で取り入れたところ、手ごたえを感じられたという報告がありました。このように、今後も臨床の力となる研修をしていきたいと思います。
  (記 小林)

次回第7回(2016年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は6月26日(日)に行います。詳細は決定次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。MMT「音楽療法研修会」をご覧ください。

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↑事例発表の一場面です。質疑応答は時間が足りないほどでした。

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↑ロールプレイで考えられた布を使った活動です。布の柔らかさを活用し、腕を上げ下げする活動が考えられました。

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↑こちらは、ピアノを弾く活動の場面です。リーダー役の方(左)が、クライエント役の方(中央)にピアノを弾けるように働きかけています。

第6回MMT「音楽療法研修会武蔵野」
会場決定のお知らせ

2016年1月17日(日)に開催の第6回MMT「音楽療法研修会武蔵野」の会場が決定いたしましたので、お知らせいたします。

会場:緑町コミュニティセンター音楽室(2階)
  「三鷹駅」北口、関東バス1番乗り場より乗車、「市営プール前」下車。
   乗車10分程度。10分に1本程度の運行。バス停下車後、徒歩3分程度。

※コミュニティーセンター音楽室は靴を脱いで上がる部屋となっております。
上履きをご持参ください。
募集要項はこちらからどうぞ

第12回MMT「音楽療法研修会 高崎」
募集要項

日本音楽療法学会のポイント認定対象となる第12回MMT「音楽療法研修会 高崎」を、2016年1月24日(日)に高崎市佐野公民館で開催いたします。詳細をご確認の上お申し込みください。

日程:2016年1月24日(日)
時間:10:00~16:15
主催:NPO法人 音楽療法の会武蔵野(MMT)
会場:高崎市佐野公民館
内容:10:00~12:00 「集団音楽療法から事例の設定と臨床視点を探す」(講演 藤本禮子)
   13:00~16:15 「対象者に合わせたスペース奏のあれこれ」
           スペース奏を使用したVTRを見て対象者に合わせた使い方を知り、臨
           床現場での応用の仕方を考えます。
           また今後の音楽療法セッションに役立つスペース奏のロールプレイを
           実体験します。
対象:MMT会員/一般 15名 音楽療法士資格の有無は問いません。
参加費:MMT会員 2,000円/一般2,500円 参加費は当日受付でお支払いください。
申込締め切:1月17日(日)但し定員に達し次第締め切ります。
申込方法:下記の参加申し込みフォームからお申込み下さい。
     キャンセルの場合には3日前までに必ずご連絡ください。

研修会に参加されますと、日本音楽療法学会資格申請/資格更新のためのポイントが取得できます。
・資格認定申請のためのポイント:3.6P
・資格更新申請のためのポイント:3P
研修会終了時に、取得ポイント数を記載した参加証明書をお渡しいたします。

★MMT「音楽療法研修会 高崎」は奇数月に開催しておりますが(年二回の日本音楽療法学会定のポイント取得対象となる研修のみ募集要項を掲載)、3月の開催はありませんので今年度最後の研修会となります。次年度の予定はきまり次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしております「MMT音楽療法研修会概要」で「音楽療法研修会 高崎」を御確下さい。

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第6回MMT 「音楽療法研修会 武蔵野」
募集要項

★会場決定にともない、12月25日に一部情報を更新しました

2016年1月17日(日)に第6回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」を開催いたします。詳細をご確認の上、お申し込みください。

日程:2016年1月17日(日)
時間:13:45~17:00
主催:NPO法人 音楽療法の会武蔵野(MMT)
会場:緑町コミュニティーセンター音楽室(2階)
   ※コミュニティーセンター音楽室は靴を脱いで上がる部屋となっております。
    上履きをご持参ください。
内容:事例発表/事例をもとにしたロールプレイ
対象:MMT会員/一般 15名  音楽療法士資格の有無は問いません
参加費:MMT会員1000円/一般1500円 参加費は当日受付でお支払い下さい
申込締切り:2016年1月10日(日)但し、定員に達し次第締め切ります
申込方法:下記の参加申し込みフォームからお申し込み下さい
     キャンセルの場合には3日前までに必ずご連絡下さい。

研修会に参加されますと、日本音楽療法学会資格申請/資格更新のためのポイントが取得できます。
・資格認定申請のためのポイント(レポートなし):2ポイント
・資格更新申請のためのポイント:3ポイント
研修会終了時に、取得ポイント数を記載した参加証明書をお渡しいたします。

★MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

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第10回 MMT「音楽療法研修会 高崎」
活動報告

ご報告が遅れましたが、9月6日(日)10:00から16:30まで、藤岡市総合学習センターで第10回MMT「音楽療法研修会 高崎」が行われました。今回の研修会は、日本音楽療法学会のポイント認定対象となる研修会で、参加者9名のうち、2名の方は新しく参加された方でした。

午前中は、藤本先生により「音楽による遊びの支援 〜音楽療法臨床場面〜」というテーマで講義が行われました。これは8月に「日本言語障害児教育研究会」で藤本先生が行った「ゲスト講演」をMMT会員のために少し修正した内容とのことでした。
パワーポイントを使用して音楽療法についての説明と、遊びの支援としての音楽療法を話されました。音楽療法の活動を「歌う活動」「楽器を鳴らす活動」「身体を動かす活動」にわけて、それぞれの活動の紹介・解説をビデオで交えて話されました。
その中で、創造学園大学の音楽療法コースの学生が行っていた「歌う活動」のセッションのビデオを分析したものが印象的でした。リーダーと対象者のやりとりを分析したことにより、どのようにして対象者が満足していったのかを知ることができて興味深かったです。そのビデオでは、リーダーは、短い一曲の中で対象者に挑戦させるような、あるいは出来る言葉を瞬時に判断して提示していました。

午後の前半は、会員のKさんによるビデオを使用した事例報告が行われました。Kさんが実際に行っているセッションを、細かく場面ごとに区切って参加者で分析を行いました。
場面ごとに質問が出され、活動中の対象者やリーダーがとった行動に対して、疑問に思ったことや、気づいたことなどの意見を出し合いました。参加されたみなさんが次々と自分の意見を発言し、それぞれの意見から様々な学びが得られました。
後半は、ワークショップを行いました。参加者が3組に分かれ、前半のビデオの中で行われていたペンタトニックの音階を使用して、模擬セッションを行いました。グループごとに、対象者を決め、どんなセッションにするのかを話し合い、練習の後、発表を行いました。短い時間の中での話し合い・練習・発表でしたが、それぞれの発表に対して率直にコメントを出し合いました。最初の発表ではうまくまとまらず、参加者のコメントをもらうことによって、まとまっていったことで、他の人の発表を見てその場で思ったことを伝えられることは音楽療法の活動でとても大切なことと感じました。この経験を今後の自分たちのセッションに繋げていけたらなと思いました。

そして最後に、藤本先生から世界大会の日本開催のお話があり、今回の研修会は終わりました。仲間と交流することで、ひとりひとりの考えや思ったことを聞くことができ、お互いの意見を共有でき有意義な時間になりました。
講義で、音楽療法は人と人が関わることで始まっていくと藤本先生が話されていましたが、音楽療法士と対象者の関係だけでなく、音楽療法士同士が交流することにより、新しいいろいろな可能性が広がっていくのではないかと実感した一日でした。
(記 田島)

次回第11回MMT「音楽療法研修会 高崎」は定例回として11月29日(日)に行います。募集要項は記載いたしませんが、ご参加は随時受け付けしております。MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますので、MMT「音楽療法研修会」概要よりご覧ください。
また、日本音楽療法学会のポイント認定対象の「音楽療法研修会 高崎」は2016年1月24日(日)を予定しており、詳細は決定次第お知らせいたします。

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↑藤本先生による講義の様子です。みなさん先生の言葉を聞き逃さないように熱心に聞いています。

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↑ペンタトニックの曲の「海」をリーダー、ピアニスト、クライアント役に分かれて演奏しました。リーダー演奏が始まる前のあいさつをしています。

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↑日本で行われる世界大会のお話を聞いています。日本での開催は日本にいながら世界の音楽療法士の活動を知ることができる大きな機会です。

第5回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

6月28日に第5回(2015 年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が行われました。今回はMMTが日本音楽療法学会の講習会等開催団体として認定登録され、日本音楽療法学会認定講習会等参加ポイントが取得できるようになってから、初めての研修会でした。

武蔵野市の武蔵野プレイスにて「ビデオ分析を通してセラピストとしての自己の傾向を知る」をテーマに研修を行い、14名の方が参加されました。

最初の「音楽療法セッションのビデオ分析」の講義では、パワーポイントを使用して、セッションにおける記録の取り方の種類や方法、また、それらを使用する目的などが話されました。
次に、ビデオ分析に使用する臨床場面などの説明が行われ、その後そのビデオの分析が行われました。最初は30秒程のビデオ全体を見て自由記録をとり、次に場面を5秒ごとに区切り、詳細な分析記録をとりました。その後3~4名のグループにわかれ、ビデオ分析によって気づいたことや、記録からよみとれる自己の傾向について気づいたことなどを話し合いました。
ビデオ分析で用意したビデオは30秒と短い場面ではありますが、その中でクライエントの行動、セラピストとクライエントとのやりとり、セラピストの意図など様々なことを読み取り、その全てを書き漏らさないようにと集中して記録をとる参加者の姿が印象的でした。
グループでの話し合いでは、その記録をもとに自分がどのような視点でビデオを見ていたか、場面のどこを重点的に見ていたかなどを話し合い、そこから自分がどのようにセッションを振り返っていたか気づくことができました。
最後にビデオ分析記録例が提示され、その解説、そして質疑応答が行われました。各々、ふりかえりを書き、今回の研修会は終了しました。

参加者からは「クライエントに視点がよりすぎ、セラピストや音楽からの働きかけに視点がいかなかった」「記録を繰り返し見ることで様々な視点から振り返ることができた」「クライエント個人に焦点をあてることで、全体の様子からではわからないことに気づくことができた」などの感想が聞かれました。
また、少人数での話し合いの時間は、「意見が言いやすい」など参加された方に好評でした。このような参加者の声を大切にし、今後の研修会につなげていければと思います。

今回のMMT「音楽療法研修会 武蔵野」の会場となった武蔵野プレイスで、10月14日(水)13:30~15:30に、MMT主催の講演会「音楽療法講演会 理論と体験」を開催致します。参加費は無料ですので、音楽療法に興味・関心のある方、介護予防・認知症予防に関心のある方など 皆様のご参加をお待ちしています。詳細はこちらをご覧ください。
(記 小林)

次回第6回(2015年度 第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は1月17日(日)に行います。詳細は決定次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。MMT「音楽療法研修会」をご覧ください。

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↑今回、研修会が行われた武蔵野プレイスです。

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↑講義「音楽療法セッションのビデオ分析」の一場面です。皆さん、真剣に聞いていらっしゃいます。