第18回MMT「音楽療法研修会 高崎」
募集要項と第17回活動報告

始めに、2017年9月3日(日)に開催されます高崎研修会のご案内が大変遅くなりました事、また準備に手間取りましたため予定しておりました日本音楽療法学会のポイント認定ではなく、認定対象外研修会となりました事をお詫びし、訂正させていただきます。

日程:2017年9月3日(日)
時間:10:00~16:00

主催:NPO法人 音楽療法の会武蔵野(MMT)
対象:音楽療法を実践している方、学んでいる方、興味をお持ちの方など

会場:高崎市佐野公民館
定員:15名
内容:10:00~12:15
   (1)ピアスーパービジョン
    「音楽療法を職業にした場合の立場の違いによるメリットとデメリットについて」
   (2)世界大会を終えて
     ①企画・運営の立場から
     ②世界大会参加者の立場から
   13:00~16:00
   (3)精神科で行う音楽療法について ~発表とロールプレイ~
   (4)障がい者施設の納涼会で行った音楽療法発表
   (5)日本音楽療法学会認定音楽療法士資格更新手続きの相談会
     ~申請書にざっと書き込み、「本気で相談」受け付けます!~
参加費:MMT会員 2,000円/一般2,500円 参加費は当日受付でお支払いください。
申込締め切:9月1日(金)但し定員に達し次第締め切ります。

申込方法:下記の参加申し込みフォームからお申込み下さい。

*キャンセルの場合には、3日前までに必ずご連絡ください。
★MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしております「MMT音楽療法研修会概要」で「音楽療法研修会 高崎」をを御確認下さい。

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第17回 MMT「音楽療法研修会高崎」
活動報告

ご報告が大変遅れて申し訳ございませんが、5月28日(日)10:00から16:00まで高崎佐野公民館で第17回MMT「音楽療法研修会高崎」が開催されました。
内容「ピアスーパービジョン」「ワーク」「発表」について、参加者6名の方が深く学び合い、それぞれの問題点について参加者同士で意見交換を行い、職場に活かせるものを持ち帰ることができた有意義な研修会でした。


↑「さあたたこう」のロールプレイの中で一人ひとりリーダー役を体験し、アドバイスをいただいている様子。

第8回MMT「音楽療法研修会武蔵野」
活動報告

3月19日に第8回(2016年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が武蔵野プレイスにて行われました。「ロールプレイを通してセラピストとしての自己のしぐさを客観的に観察し、考察する」をテーマに13名の方が参加されました。

今回のロールプレイは、4名の小グループにわかれ、参加者がセラピスト役、クライエン
ト役(2名)、録画・進行役を順番に行い、全員が各役割を体験しました。
参加者それぞれに、自身がセラピストとしてのセッションを想定してもらい、実際に1分間ロールプレイし、録画しました。その録画映像をもとにセラピストの意図としぐさについて気づいたことを話し合いました。
録画した場面を見返すことで意図した動きの中にも無意識な動きが含まれていることに気付いたり、グループで役割を体験し合うことで自分とは違う感じ方を聞くことができるなど、さまざまな視点から意見を交わしました。
参加者の方からはロールプレイを体験したことで「自分では伝わりやすいと思って行動したことが客観的に見ると刺激が多いと感じた」「自らの動きやふるまいを見て振り返ることができ、それに対してグループで話し合いができてよかった」「体験することで、セラピストとクライエントの両者の立場に立て、それぞれの気持ちがわかり、また場面を振り返ることで客観的にみることができた」などの声が聞かれました。
中でも「普段の音楽療法セッションではセッションを録画する機会が得られないことが多いので、録画を見返すことで自身について振り返ることができ、良い経験になった」という感想が参加者の多くの方から聞かれました。

今回の研修会に対して、「少人数のグループということで密に話し合えた」「質問などにもきちんと答えを返してもらえたことがよかった」などの感想も聞かれました。
このように、自身が発信すること、それに対して何かしらの手応えが返ってくること、また、それらを自身で振り返ることができる場を「音楽療法研修会 武蔵野」ではこれからもつくっていきたいと思います。
                                   (記 小林)

次回第9回(2017年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は6月25日(日)に行います。第9回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」募集要項で詳細をご確認の上、お申し込みください。
MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。MMT「音楽療法研修会概要」をご覧ください。


↑研修会が行われた武蔵野プレイスです


↑ロールプレイをしています。撮影に少し緊張気味??


↑記録映像を見ながら、セラピストのしぐさについて意見交換をしています

第16回MMT「音楽療法研修会 高崎」
活動報告

1月29日(日)高崎市佐野公民館にて行われた研修会はポイント認定によるもので、参加者8名の方々は熱心に学び、アットホームな雰囲気の中で行われました。
内容は、①事例「介護老人保健施設ディケアでの音楽療法~参加者へのアンケートの結果をもとにプログラムの内容・提示方法を工夫した結果~」(発表者、山崎友香さん)の発表及び質疑応答。②世界大会に向けて、藤本先生よりお話を聞く。③特別支援学校で歌わない生徒の歌の活動について」事例より、質疑応答の後グル―プに分かれて実践及びロールプレイ。④高齢者での発声と歌い方についての講義。⑤対象者に合わせたピアノ演奏~曲目「おおシャンゼリゼ」を用いた実践。⑥学会の資格更新方法の説明。⑦参加者によるフリートーク(現状報告及び抱えている問題など)でした。

2つの事例の質疑応答の中で、当事者が抱えている問題が明確になっていく過程と、参加者の現場での困難性等が出て話題が広がり、意見交換をしながらそれぞれの問題解決に向かう過程が得られたことが非常に良かったと思います。又世界大会に向けたお話しを伺い、世界でご活躍されているMTの話が日本語で聞くことができる尊さを知り、チャンスを活かすことの重要性を強く感じました。今回参加者同士のご縁が様々あり、久し振りに参加された方は、新たな職場に向けた活動への助言を得られ、初めて参加された方は、長年音楽療法士を務めてきた中で学ぶ機会がなかったので、これから学んでいきたいとの感想を述べられるなど、皆さまにとって有意義で実践的な研修会になったと思われます。高﨑は小さい活動ですが、その繋がりと重要性を知る機会でもありました。これからの新たな出会いも楽しみにしながら活動してまいりたいと思います。
(記 稲葉)

4月以降の研修会 高崎の活動予定につきましては、決まり次第講演会・研修会の長期スケジュールMMT「音楽療法研修会」概要へ掲載いたします。


↑MMT会員の山崎さんによる事例発表の様子~藤本先生からメールで10回以上に及ぶご指導を受けて、パワーポイントにも挑戦するなど熱心に取り組まれ、ご本人は「初めての試みで大変でしたが、非常に勉強になりました。」と笑顔で話されておりました。


↑「特別支援学校で歌わない生徒の歌の活動」でグループに分かれて活動を考え実践を行っている場面~生徒が好きな曲「ヘビーローテーション」をアレンジした活動で、参加者は中学生になりきって熱演しておりました。

第7回MMT「音楽療法研修会武蔵野」
活動報告

6月26日に第7回(2016年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が武蔵野市市民会館にて行われました。「事例発表/事例をもとにしたロールプレイ」をテーマに17名の方が参加されました。

最初に成人領域の事例発表が行われました。『知的障害Aさんへの音楽療法~タイコのソロ活動における「安定したビートの持続」についての考察~』というタイトルで、タイコを叩く際のビートに焦点をあてた発表でした。15分の発表後、40分間の質疑応答を設けました。
40分間の質疑応答では、参加者から多くの質問があがり、時間が足りないほどでした。発表者の方からは、事例を書くにあたり、「自身が行ったことを文字で表現することが難しかった」「セッションの振り返りをきちんと記録しておくことが大切だと改めて感じた」と感想が聞かれました。
 次に4~5名のグループに分かれ、事例をもとにしたロールプレイの話し合いを行いました。この話し合いは、参加者それぞれの考えをお互いに尊重しながら意見を聞き合い主体的に参加することを目的とし、事例発表で取り上げられた場面をもとに、Aさんのビートが安定するためにどのような方法があるか、ビートが安定することにどのような意味があるのかなどを自由に話し合いました。その後グループごとに役割を担当して(リーダー役、ピアニスト役、クライアント役)発表し、発表後はロールプレイを行い、感想を述べあいました。
グループごとの話し合いでは、「ビート」に関する質問を交わしながら、皆さん積極的に話し合いに参加されていました。
また、発表では、「曲の構成や長さを明確に示す」「音楽やビートがAさんにもっと馴染んでから展開する」「伴奏の付け方を工夫する」「Aさんの叩きに合わせてビートをとる」「クライアントの年代によってビートのとり方は違う可能性がある」などグループごとに様々な意見がでて、共感したり、違う視点にふれて刺激を受けるなど、様々な気づきがありました。
最後に各々、ふりかえりを書き、今回の研修会は終了しました。

参加者からは「自身の実践領域以外の事例発表で興味深かった」「事例をわかりやすく書くためにはどうしたらよいか考えさせられた」「実際に体験できて良かった」「思いがけない意見も聞けて良かった」などの感想が聞かれました。
また、研修会で取り上げてほしいテーマなど参加者から声が上がっていますので、その声に応えられるよう今後も研修会を行っていきたいと思います
                                   (記 小林)

次回第8回(2016年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は決定次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会 武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。MMT「音楽療法研修会概要」をご覧ください。

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↑今回、研修会が行われた「武蔵野市市民会館」です

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↑事例発表の場面です。皆さん真剣に発表を聞いています

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↑ロールプレイの一場面。発表しているグループに注目が集まります。

第12回MMT「音楽療法研修会 高崎」
活動報告

ご報告が遅くなり新年度が始まってしまいましたが、1月24日(日)、高崎市佐野公民館で今年度最後の研修会が行われました。今回の研修会は日本音楽療法学会のポイント認定対象研修会でした。参加者は計6名でしたが、そのうちの1名は言語聴覚士の方で音楽療法に興味を持たれ、音楽療法関係の研修会に初めて参加されたとのことでした。

午前の藤本先生の講義「高齢者の集団音楽療法~事例の設定と臨床視点を探す~」は、音楽療法の集団セッションの中から事例研究テーマを見つけるために必要なことについてのお話でした。研究に関する基礎知識として、研究方法、研究目的について話され、日本音楽療法学会全国大会抄録集の中から事例を多数あげてそれぞれの研究テーマについて検討されました。自分たちの臨床現場の中からテーマを見つけ出し、研究していくことは、セッションをすることと同様に重要であることがわかりました。
午後のワークは、日頃のセッションで困っていることや悩んでいることを発表し、問題の解決に向けて参加者同士で意見交換と実践を行いました。
一つ目は、児童対象のグループセッションの中で使用される「発語を促すことを目的とした曲」の伴奏の付け方というテーマで、二つのグループに分かれ模擬セッションをしました。
二つ目は、参加者の一人がある施設から依頼を受けて行ったお試しセッションの取り組みの中から生じた問題を発表し、それについてみんなで意見交換実践を行いました。
今回の研修会は少人数でしたが、専門性の高い内容を学ぶ機会になりました。
また、参加された言語聴覚士の方からその分野のお話を聞くことができ、音楽療法は関連分野の方々との連帯が必要であることを実感しました。
(記 田島)

次回第14回MMT「音楽療法研修会 高崎」は定例回として7月10日(日)に行います。募集要項は記載いたしませんが、ご参加は随時受け付けしております。MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますので、MMT「音楽療法研修会」概要よりご覧ください。

第6回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

1月17日に第6回(2015年度第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が緑町コミュニティーセンターにて行われました。「事例発表/事例をもとにしたロールプレイ」をテーマに11名の方が参加されました。

最初に高齢者領域の事例発表が行われました。「高齢者の微細運動の改善を目指した音楽療法~オリジナル曲使用の効果の検討~」と、高齢者の身体活動に焦点をあてた発表でした。15分間の発表後、40分間の質疑応答を設けました。
質疑応答では、40分間と長く時間をとったことで、じっくりと話し合うことができました。発表者の方からは、今回の事例発表をすることで、セッションの見直しにもつながったと話がありました。
次に3名~4名のグループにわかれ、事例をもとにしたロールプレイの話し合いを行いました。事例発表で使用されたオリジナル曲(発表者作曲)を使用し活動を考え、グループごとに役割を担当して(リーダー役、ピアニスト役、クライエント役)発表し、発表後はロールプレイで感じたことを話し合いました。
グループごとの発表では、高齢者を対象に布を使用した活動や、腕を上げる身体活動、児童を対象にフレーズの終わりにピアノを弾くことを促す活動が考えられました。また、役割を分担し発表することで参加者全員がロールプレイに参加し、活動を体験することができました。グループでの話し合いや発表では、参加者が臨床経験年数の枠を超えて、積極的に参加される姿が見られました。
最後に各々、ふりかえりを書き、今回の研修会は終了しました。

参加者からは「意見交換をしっかりやり、活動を考えていくことができ勉強になった」「クライエント役をやることで、その立場にたち、経験することができよかった」「(事例発表から)日々の記録の取り方、セッションのふりかえりが大切だとあらためて感じた」などの感想が聞かれました。
また、今回の研修会後、発表者の方から、ロールプレイで考えられた活動を、その後の臨床現場で取り入れたところ、手ごたえを感じられたという報告がありました。このように、今後も臨床の力となる研修をしていきたいと思います。
  (記 小林)

次回第7回(2016年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は6月26日(日)に行います。詳細は決定次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。MMT「音楽療法研修会」をご覧ください。

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↑事例発表の一場面です。質疑応答は時間が足りないほどでした。

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↑ロールプレイで考えられた布を使った活動です。布の柔らかさを活用し、腕を上げ下げする活動が考えられました。

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↑こちらは、ピアノを弾く活動の場面です。リーダー役の方(左)が、クライエント役の方(中央)にピアノを弾けるように働きかけています。

第10回 MMT「音楽療法研修会 高崎」
活動報告

ご報告が遅れましたが、9月6日(日)10:00から16:30まで、藤岡市総合学習センターで第10回MMT「音楽療法研修会 高崎」が行われました。今回の研修会は、日本音楽療法学会のポイント認定対象となる研修会で、参加者9名のうち、2名の方は新しく参加された方でした。

午前中は、藤本先生により「音楽による遊びの支援 〜音楽療法臨床場面〜」というテーマで講義が行われました。これは8月に「日本言語障害児教育研究会」で藤本先生が行った「ゲスト講演」をMMT会員のために少し修正した内容とのことでした。
パワーポイントを使用して音楽療法についての説明と、遊びの支援としての音楽療法を話されました。音楽療法の活動を「歌う活動」「楽器を鳴らす活動」「身体を動かす活動」にわけて、それぞれの活動の紹介・解説をビデオで交えて話されました。
その中で、創造学園大学の音楽療法コースの学生が行っていた「歌う活動」のセッションのビデオを分析したものが印象的でした。リーダーと対象者のやりとりを分析したことにより、どのようにして対象者が満足していったのかを知ることができて興味深かったです。そのビデオでは、リーダーは、短い一曲の中で対象者に挑戦させるような、あるいは出来る言葉を瞬時に判断して提示していました。

午後の前半は、会員のKさんによるビデオを使用した事例報告が行われました。Kさんが実際に行っているセッションを、細かく場面ごとに区切って参加者で分析を行いました。
場面ごとに質問が出され、活動中の対象者やリーダーがとった行動に対して、疑問に思ったことや、気づいたことなどの意見を出し合いました。参加されたみなさんが次々と自分の意見を発言し、それぞれの意見から様々な学びが得られました。
後半は、ワークショップを行いました。参加者が3組に分かれ、前半のビデオの中で行われていたペンタトニックの音階を使用して、模擬セッションを行いました。グループごとに、対象者を決め、どんなセッションにするのかを話し合い、練習の後、発表を行いました。短い時間の中での話し合い・練習・発表でしたが、それぞれの発表に対して率直にコメントを出し合いました。最初の発表ではうまくまとまらず、参加者のコメントをもらうことによって、まとまっていったことで、他の人の発表を見てその場で思ったことを伝えられることは音楽療法の活動でとても大切なことと感じました。この経験を今後の自分たちのセッションに繋げていけたらなと思いました。

そして最後に、藤本先生から世界大会の日本開催のお話があり、今回の研修会は終わりました。仲間と交流することで、ひとりひとりの考えや思ったことを聞くことができ、お互いの意見を共有でき有意義な時間になりました。
講義で、音楽療法は人と人が関わることで始まっていくと藤本先生が話されていましたが、音楽療法士と対象者の関係だけでなく、音楽療法士同士が交流することにより、新しいいろいろな可能性が広がっていくのではないかと実感した一日でした。
(記 田島)

次回第11回MMT「音楽療法研修会 高崎」は定例回として11月29日(日)に行います。募集要項は記載いたしませんが、ご参加は随時受け付けしております。MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要と長期予定は右上部に常にリンクしておりますので、MMT「音楽療法研修会」概要よりご覧ください。
また、日本音楽療法学会のポイント認定対象の「音楽療法研修会 高崎」は2016年1月24日(日)を予定しており、詳細は決定次第お知らせいたします。

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↑藤本先生による講義の様子です。みなさん先生の言葉を聞き逃さないように熱心に聞いています。

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↑ペンタトニックの曲の「海」をリーダー、ピアニスト、クライアント役に分かれて演奏しました。リーダー演奏が始まる前のあいさつをしています。

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↑日本で行われる世界大会のお話を聞いています。日本での開催は日本にいながら世界の音楽療法士の活動を知ることができる大きな機会です。

第5回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」
活動報告

6月28日に第5回(2015 年度第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が行われました。今回はMMTが日本音楽療法学会の講習会等開催団体として認定登録され、日本音楽療法学会認定講習会等参加ポイントが取得できるようになってから、初めての研修会でした。

武蔵野市の武蔵野プレイスにて「ビデオ分析を通してセラピストとしての自己の傾向を知る」をテーマに研修を行い、14名の方が参加されました。

最初の「音楽療法セッションのビデオ分析」の講義では、パワーポイントを使用して、セッションにおける記録の取り方の種類や方法、また、それらを使用する目的などが話されました。
次に、ビデオ分析に使用する臨床場面などの説明が行われ、その後そのビデオの分析が行われました。最初は30秒程のビデオ全体を見て自由記録をとり、次に場面を5秒ごとに区切り、詳細な分析記録をとりました。その後3~4名のグループにわかれ、ビデオ分析によって気づいたことや、記録からよみとれる自己の傾向について気づいたことなどを話し合いました。
ビデオ分析で用意したビデオは30秒と短い場面ではありますが、その中でクライエントの行動、セラピストとクライエントとのやりとり、セラピストの意図など様々なことを読み取り、その全てを書き漏らさないようにと集中して記録をとる参加者の姿が印象的でした。
グループでの話し合いでは、その記録をもとに自分がどのような視点でビデオを見ていたか、場面のどこを重点的に見ていたかなどを話し合い、そこから自分がどのようにセッションを振り返っていたか気づくことができました。
最後にビデオ分析記録例が提示され、その解説、そして質疑応答が行われました。各々、ふりかえりを書き、今回の研修会は終了しました。

参加者からは「クライエントに視点がよりすぎ、セラピストや音楽からの働きかけに視点がいかなかった」「記録を繰り返し見ることで様々な視点から振り返ることができた」「クライエント個人に焦点をあてることで、全体の様子からではわからないことに気づくことができた」などの感想が聞かれました。
また、少人数での話し合いの時間は、「意見が言いやすい」など参加された方に好評でした。このような参加者の声を大切にし、今後の研修会につなげていければと思います。

今回のMMT「音楽療法研修会 武蔵野」の会場となった武蔵野プレイスで、10月14日(水)13:30~15:30に、MMT主催の講演会「音楽療法講演会 理論と体験」を開催致します。参加費は無料ですので、音楽療法に興味・関心のある方、介護予防・認知症予防に関心のある方など 皆様のご参加をお待ちしています。詳細はこちらをご覧ください。
(記 小林)

次回第6回(2015年度 第2回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は1月17日(日)に行います。詳細は決定次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしております。MMT「音楽療法研修会」をご覧ください。

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↑今回、研修会が行われた武蔵野プレイスです。

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↑講義「音楽療法セッションのビデオ分析」の一場面です。皆さん、真剣に聞いていらっしゃいます。

群馬県で2月に行われた
「音楽療法研修会」

2月22日に「音楽療法研修会 高崎」が行われました。
参加者7名、そのうち3月14日に行われる日本音楽療法学会認定音楽療法士資格取得試験を受験される方が3名参加されました。前半の講義では、参考書「音楽療法士のためのABA入門」(春秋社)の第3章の2つの事例について担当者が纏めたものを発表し、それについてさらに深く考え、ABAアプローチの基本的な計画であるABC分析(その行動の前後の状況AとCを明らかにし、その行動の原因となっているAを変える事でB(行動)が改善していく)の方法と特徴を理解し、障がい児の音楽療法実践の中でABAアプローチが大きな成果を上げていることを学びました。後半は音楽療法士資格受験対策として、全体で模擬面接を行いました。受験しない人が面接官になって演奏を聴き、面接での質問を考えて出し合いました。受験当事者もちろんですが、面接官役になった人も受験者の演奏を客観的に聴き、自身が出した質問に対しての答えを自らも考えることは双方にとって非常に有意義であったと思います。また、模擬面接終了後に行われたセッションのビデオ分析では、実践的な場面でのリーダー、アシスタントの細かい動きに着目して、そこで行われているジャストなタイミングによる介入の効果とその難しさを知るなど、それぞれがさらに音楽療法を深め合う研修会になりました。

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↑ビデオ分析の講義の様子~ビデオを観ながら、セッション中のアシスタントの効果的な介入方法について考え記録しているところ

研修会修了後、サプライズ企画で、当日お誕生日を迎えられた藤本先生を囲んでお食事会が行なわれました。場所はかつて藤本先生と音楽療法コースの学生達のお気に入りのお店、イタリアンレストラン「アルコバレーノ」でした。研修会には出られなかったメンバー2名(1人は仙台から帰省途中に参加)が加わり、賑やかにお食事を頂きながら楽しいひとときを過ごしました。藤本先生の記念すべき日にご一緒できた私たちはとても幸せです!! 
(記 稲葉)

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↑このときは…              ↑藤本先生は小さなBirthday cakeを
みんな品よくハイポーズ♪          とても喜んで下さり、この後cakeを
すてきな記念写真が撮れました!     10等分してみんなでいただきました

                     
MMT音楽療法研修会 高崎では、新年度からは奇数月の日曜日に群馬音楽藝術学院をお借りして定期的に開催していく予定です。
次回の開催日は5月17日(日)です。詳細が決まり次第お知らせいたします。

MMT「音楽療法研修会 高崎」の概要はは右上部に常にリンクしておりますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

2月に武蔵野市で行われた
「音楽療法研修会」

2月8日に第4回MMT「音楽療法研修会 武蔵野」が行われました。
午前中は武蔵野市のMMT事務局にて個人スーパービジョンが行われ、4名の方が参加しました。
午後は場所を移し、緑町コミュニティセンターにて「音・音楽の使い方〜合奏のアレンジ方法」をテーマに研修を行いました。こちらは14名の方が参加しました。今回初めてホームページからのお申し込みで一般の方の参加がありました。
最初に「音楽療法セッションにおける楽器演奏について」の講義を行い、パワーポイントを使用してセッションでの楽器演奏の目的や必要性、そして活動に取り入れる際の留意点などが話されました。
次に「セッションでの合奏に実際」ではパワーポイント、ビデオを使用して、利用者のニーズに合わせて曲をアレンジし使用した事例が発表されました。
その後、参加者は「児童」「成人」「高齢者」の各領域のうち興味のある分野を選びグループに分かれ、実際にアレンジを考え発表しあいました。曲は上記の事例でも使用された「ラッパを吹こう」(中山千晶氏作曲『静かな森の小さな木』より)を使用し、あらかじめ決められたグループ設定に合わせたアレンジを話し合いました。領域ごとの発表では、同じ曲でもそれぞれの対象者に合わせて違う楽器、違うアレンジとなり、例えば児童領域では身体活動を取り入れるなど、全く雰囲気の違うものが出来上がりました。

今回の研修会では4〜6名の小グループに分かれて話し合ったことで、それぞれの参加者から積極的な発言が聞かれ、お互いに視野を広げることが出来たと思います。そして、一緒に悩むことが出来る仲間の大切さを改めて実感することが出来ました。参加者の方からは「皆で音を出す気持ち良さ、楽しさが体験できた」「楽器を選択する際、特性をより深く考えて理解することが大切だと思った」「ニーズに合わせて的確に選択する難しさを実感した」などの感想が聞かれました。
今後も音楽療法セッションの現場で日々向き合っている課題を取り上げていきたいと思います。
(記 小林)

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↑楽器演奏についての講義の様子です。
 セッションでの楽器演奏の必要性を再確認できた時間です。

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↑実際にアレンジを行う前に、どのように行うか説明しています。
 この後、4名ずつ3つのグループにわかれ話し合いが始まりました。
 後ろは当日、用意した楽器です。

次回第5回(2015年度 第1回)MMT「音楽療法研修会 武蔵野」は6月28日(日)に行います。詳細は決定次第お知らせいたします。
MMT「音楽療法研修会武蔵野」の概要は右上部に常にリンクしていますMMT「音楽療法研修会」をご覧下さい。

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MMT「音楽療法研修会 高崎」中止のお知らせとお詫び

2015年3月8日に開催を予定しておりましたMMT「音楽療法研修会 高崎」は、諸般の事情により中止とさせていただきました。お知らせが遅れましたことをお詫びいたします。
来年度の開催は詳細が決まり次第掲載させて頂きます。